果物手帖
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ももいちご/あかねっ娘

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特徴

「ももいちご(百壱五)/あかねっ娘」の果実はやや大きめで、ふっくらとした球円錘形をしています。果皮の色は鮮紅色で全体に色のまわりはよく、ガクの付け根近くまで色付きやすいです。そう果の窪みは浅く、ややそう果の表面が果実の表面より出ているものが見られます。果肉の色は中心部が白く、まわりは少し黄色みを帯びた白といった感じです。果心の空洞はできやすく大果の物は空洞もそれなりに大きくなります。「ももいちご」はJA徳島市佐那河内支所と大阪中央青果(株)が共同で作ったブランドイチゴで、「あかねっ娘」の栽培環境にマッチした寒暖差の大きい山間部で、より甘く、そしてより大きい実に育て上げるために、一株あたりの花を間引きし、選ばれた少ない果実に栄養を集中させるなど栽培方法を工夫した末、地域限定、数量、期間限定の希少性が高い高級ブランドに育て上げられています。「ももいちご」は漢字では「桃苺」でなく「百壱五」となっています。また、徳島県ではももいちごに次いで「さくらももいちご」というブランドも展開しています。

旬の時期

あかねっ娘の収穫時期はは12月頃から4月頃です。

香りがとても甘く、果肉は適度に柔らかくとてもジューシーで、甘さはほどよいですが、酸味がないため十分な甘さが口に広がります。

歴史

 「あかねっ娘」は愛知県農業総合試験場園芸において1985年に「(アイベリー×宝交早生)×とよのか」の選抜系に、「アイベリー×宝交早生」の選抜系の花粉を交配し生まれたものから選抜育成された品種で、1992年に登録出願され、1994年に登録されました。出願時の名称は「愛知2号」となっています。この品種は各地で栽培されていましたが、果実が柔らかく輸送性の問題などで他の品種に転換が進み、今ではほとんど見かけなくなりました。ただ、徳島県では栽培方法を工夫し、大粒に仕上げた「ももいちご」というブランド商標で出荷しています。この「ももいちご」の知名度が非常に高く、「あかねっ娘」の影が薄くなっている気がします。また、「ももいちご」は「あかねっ娘」なのですが、JA徳島市佐那河内支所以外の各地で作られた「あかねっ娘」は「ももいちご」ではなく、その名称で販売することは商標違反となります。ハーゲンダッツ・ジャパンからももいちごを使ったアイスクリームが限定製造された。2010年1月に銀座の直営店「ハーゲンダッツ ラ メゾン ギンザ」の店内での限定メニューとして「ももいちごアイスクリーム、ココナッツムースとライムジュレのグラス仕立て」が誕生しました(価格は1,500円)。テイクアウト用として「ハーゲンダッツ『ももいちご』」(2個1600円と、6個4800円)が店頭による限定販売と、専用ウェブサイトで5500個が抽選販売され、いずれも人気を集めたそうです。

産地

生産者は徳島県佐那河内村の28軒だけで、JAを通していないものは「ももいちご」として出荷することが出来ません。また、出荷された「ももいちご」はそのまま大阪中央青果へ出荷されます。

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