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【佐々木紀彦】大人がいきいきと学べば、日本はPIVOTできる

100年後のために何ができるか

本日、ポストシードラウンドでの5億円の調達と合わせて、新ミッション「日本をPIVOT(方向転換)する」を発表しました。

なぜ今、このミッションを掲げるのか?

それは、「日本がこのまま衰退し続けるか、新たな時代を生み出せるか」、その命運が2020年代に決まるからです。

その日本の天王山となる勝負の時を、単に評論したり、傍観したり、冷笑したりしながら過ごすのではなく、ありったけの力をPIVOTに注ごうと決意しました。

私事で恐縮ですが、3週間前の6月13日に第3子が誕生しました。

生まれたばかりの2886gの息子を抱えながら、「この子は2122年まで生きるかもしれないのだなあ。100年後の日本のために、未来世代のために、自分は何ができるんだろう?」とふと物思いにふけりました。

私は家庭人にはほど遠い人間です。寝ても冷めても仕事やコンテンツのことばかり考えている時代遅れの仕事人間です。

そんな私にできるのは、仕事を通して、経済コンテンツを通して、少しでも日本のPIVOTに貢献することだと考えました。

ヒントは明治時代にあり

では、どうすれば日本をPIVOTできるのでしょうか?

それは、「大人がいきいきと学び続けて、自分と時代に合った仕事に挑むこと」だと思います。

大人がいきいきと学べば、自然と子どもも学びます。学びを好きになれば、変化を恐れずに、新しい挑戦ができるようになります。「学び続ける大人」が増えれば、日本に新たな事業や出会いが生まれて、仕事や生活がもっと楽しくなります。

全ては「学び」から始まるのです。

まさに「学び」によって日本がPIVOTしたのが明治時代でした。

私は長らく「なんで福澤諭吉は1万円札の肖像になるほど尊敬されているのか」と不思議に思っていました。

18歳で上京し慶應大学に入学した際、『福翁自伝』が配られたのですが、「つまらなそうな本だなあ」と放置していたほどです。

しかし、それから10年後、スタンフォード大学の図書館で福澤諭吉の『文明論の概略』や『学問のすすめ』を読んで、彼の偉大さが腹の底からわかりました。

彼は日本人に新たな時代精神を授けたのです。

日本人に「学ぶためのマインドセット」を授けるとともに、学びを実践につなげるためのスキルセット、つまりは「実学」を授けたのです。

当時、『学問のすすめ』は340万部を売り上げて、日本人の10人に1人が読む歴史的ベストセラーとなりました。真摯に学べば、誰でも偉くなれるーー「立身出世」という思想を日本人の心に植え付けたのです。

さらには、慶應義塾大学や当時No1のメディアとなった時事新報を通じて、新時代のマインドセットとスキルセットを世に広げていきました。

リスキリングコンテンツを拡充

世の中では、大人の学び、リスキリングがよく叫ばれるようになりました。

それを一過性のブームで終わらせずに、大人がいきいきと学び続けるには、優れたコンテンツが必要です。

もし今、PIVOTにできることがあるとすれば、新時代のマインドセットやスキルセットを伝えるような、深く楽しいコンテンツを、できるだけ多くの方々に、安価かつ便利に届けることだと思うのです。

PIVOTはまだ「リスキリングコンテンツ」を始めたばかりですが、いくつか手応えのあるコンテンツを生み出せました。

最前線のプロが、自らの専門知識を1on1方式で授けるリスキリングドキュメンタリー「スタースキルセット」。

生徒である元テレビ朝日アナウンサーで令和トラベル広報の大木優紀さんが、PRのスキルをスター講師からみっちり学んでいきます。

起業家と本田圭佑さんらのプロの投資家が、日本語や英語でプレゼンや投資の交渉を行うリアル投資ドキュメンタリー「Angels」。

投資家である本田さん自身も、毎朝5時から2時間、英語を学んでいるそうです。

今後も、こうした実務の役に立つコンテンツをどんどん拡充していく計画です。

Pivotterを1人でも多く増やしたい

現代の日本では、受験勉強での苦い思い出があるせいか、勉強嫌いな人もたくさんいます。

しかし、本来、学ぶことは楽しいことです。人生の最大の娯楽と言っても過言ではありません。

いきいきと学び続ける大人が増える。それによって、自分や時代に合った仕事をする大人や、人生を楽しむ大人が増える。そんな大人を見て、好きなことに没頭する子どもが増える。その結果、日本の社会や企業や個人が明るくなる。

そんなPIVOTを楽しむ人々(通称Pivotter)に溢れる時代を創っていきたいと思っています。

PIVOTのコンテンツから知恵や勇気をもらって自分は挑戦できた、PIVOTできた、自分らしい人生を送れた。

そんなPivotterを1人でも多く生み出せるよう、多くの方々のお力を借りながら、学びに溢れるコンテンツを世に届けていきたいと思います。

一度しかない人生、40歳を超えたら飛ぶように時間がすぎていく人生を、ぜひとも存分に楽しみましょう!

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