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韓国大統領府 『青瓦台』が変わる。

韓国大統領官邸のある『青瓦台(チョンワデ)』が、新大統領の誕生と政権交代のタイミングで、74年ぶりに国民に公開されました。

新しい大統領は公約で、『青瓦台』には入らないと約束していたので、約束を果たしたといえます。

景福宮の裏側にある美しい『青瓦台』は、サッカー場35個分ともいわれる広大な敷地内に、大統領の住まいを含む10棟ほどの建物が立っており、これまでは厳重な警備で近づくことのできないエリアでした。

(事前観光申請でガイド付きの見学ができましたが、自由行動は一切許されず、遠目から眺めるだけの案内でした。)

ここに一度入ると出てこれない…という噂があるほど、安楽で豪華で奥まった雰囲気の『青瓦台』の存在と構造自体が、大統領と国民の疎通を邪魔しているとの意見も長年ありました。

2022年5月、新大統領の就任と共に、航空写真と地図が初公開されました。

今までは保安上の理由で非公開だったマップ
オンラインマップでも初めて建物の位置などを確認できるようになりました。
公開前は空からの撮影やドローンを飛ばすことも禁止されていました。
2022年5月10日以降、このように公開!

本当にソウルの素晴らしい位置に、美しい景観の中にたたずんでいます。
これからは誰でも自由に観覧できるそうなので、私も近々訪れたい。

韓国大統領の「帝王的」立場は、ある程度はこの空間にも原因があったのでは…と個人的には感じます。世の中と完全に遮断されている雰囲気です。

そして、ここ数日の間に、初めてテレビなどでも内部が公開されました。
大統領執務室などは、アメリカ大統領執務室の2倍の広さ、無駄なスペースだらけ、豪華なトイレやバスタブ、金の淵で飾られたコンセントカバー等、紹介されていました。

やはり、時代に合っていない…という印象を受けました。
20数年前、私が初めて韓国で務めた企業の会長室を思い出しましたが、韓国では会長室、社長室などが広すぎ・豪華すぎる傾向があります。
最近のIT企業などは変わってきていると思いますが、権威主義的な文化がまだ強い社会だなぁと。

さて、この映像も初公開です。
「大統領令夫人(ファーストレディ)」の執務室!

これについてもコメント欄は大荒れです。
ここまで豪華な奥様用の執務室が必要なのか?!という意見がほとんど。
これも新政権では廃止され、ご婦人を補佐する専門部署も解体されるようです。そして呼称も、「大統領令夫人」から「大統領夫人の○○女史」が一般的になるようです。

大統領夫人、キム・ゴニ(金建希)さんへの関心が高く、ファンクラブまで結成されたそう。

大統領夫婦は子供に恵まれず(一度流産したとインタビューで話していました。)
現在、たくさんのワンコと猫ちゃんと飼っており、ワンコは4匹、猫は3匹!
大統領として初出勤の際は、ワンコもお見送り…の映像です。

韓国産ワイン・五味(オミ)ロゼ「結(キョル)」
バイデン大統領との乾杯酒でした。

今回、バイデン大統領との会談がありましたが、乾杯酒の韓国産ワインが気になっています。有機栽培された五味子(オミジャ)の果実のスパークリング・ワインで、五味子好きな私としてはぜひ、飲んでみたいワインです。
お値段は約1万円。

晩餐会メニューは米国産牛肉のカルビ風味や
山菜ピビンバ等でした。ヘルシー!と好評だったそうです。

ある女性政治家が、金建希さんの過去の写真をSNSにアップし、整形を指摘していましたが、そのような行為自体が逆に批判されていたり、反感を買ったりと騒がしかったこともありました。
個人の自由、整形も自己管理でしょ…等のコメントも目立ちました。
行き過ぎた報道に不快感を感じる方が多いようです。

個人的な見解ですが、整形なんて今時珍しいことでもないし(特に韓国では堂々と明かしている芸能人も多いので)あくまでも個人の自由、プライバシーではないかな、と思います。

絵画を専攻、ギャラリーなど、美術品関連の会社経営者。
当分は会社経営は休業するとのこと。

晩餐会での姿。1972年生まれ(私と同い年だったなんて)
ファッションも毎回注目の的。零細企業やノーブランドの製品という情報です。

韓国は大統領が変わると、社会の雰囲気がガラリと変わります。
これからの5年間、どんなダイナミックな変化があるのか、興味深く見守っていきたいです。

最近、周囲に韓国語の勉強を始めた!という日本のお友達が続々と増え、とても嬉しいです。
それにしても最近のテキストはホントに優秀ですね。驚きました!

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