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絵本「はじめてのおるすばん」のあらすじの紹介と評価

評価

息子:☆☆
ママ:☆☆☆

読んだ目的/きっかけ

本絵本は、自宅にある絵本のなかから、私が「息子の発達段階に合っているかな?」と考えたため、今のタイミングで読ませていただくことにしました。

ママの感想

みほちゃんがお部屋で一人で遊んでいると、お母さんがやってきました。お母さんは急な用事ができたそうで、みほちゃんに「一人でお留守番できる?」と聞きました。お母さんの言葉に「できるよ」と答えたみほちゃんは、一人でお留守番をすることになりました。

本絵本は、私自身が子どもだったころにも読んだお話です。一人でお留守番というドキドキする出来事に、ちょっと恐い経験。子ども心に緊張感を持ちながら読んだことを、今でもうっすらと覚えています。今回、大人になって、改めて本絵本を読ませていただいたところ…「えぇっ、みほちゃん、3歳だったの!?」と、本絵本の主人公のみほちゃんが私が思っていた以上に幼かったことに驚いてしまいました。

昨今、「一人でお留守番」は何歳から子どもにさせて良いものなのでしょうか。おそらく、「子どもによる」ということになるのだと思われますが、少なくとも3歳の子どもに短い時間とはいえ、一人でお留守番をさせることは…昨今の一般論としては「非常識」になるのではないでしょうか。子どものころの自分が、みほちゃんを「3歳だ」と認識をして本絵本を読んでいた記憶はありません。「自分と同じ小さい子どものみほちゃんが一人でお留守番をするお話」という認識で読んでいました。

今回、大人の視点から本絵本を読んで、ようやく一人でお留守番をしていたみほちゃんの幼さがわかり、加えて、大人になった今となっては「3歳の幼さ」に対する理解もあるため、本絵本の内容には非常に驚いてしまいました。本絵本は、今ではコンプライアンスに引っかかって、出版されない絵本になってしまうのではないでしょうか

自分が子どものころに親しんだ絵本がそのような扱われ方になってしまうのは…仕方がないのかもしれませんが、私としては切ないです。。一方で、上記のように「3歳のみほちゃんが一人でお留守番をするお話」だと本絵本を理解すると、今までとは急に見え方が異なり、本絵本は「みほちゃんの大冒険を描いた絵本」に見えてきました。私は、今回、本絵本をみほちゃんと同じ年齢の子ども目線での気持ちと、幼い子どもを見守る大人目線での気持ちの両方の観点から読ませていただきました。その結果、非常に刺激的で恐さと不安を感じるお話として、本絵本を再認識した気がしています。

他方、本絵本は、息子には理解しにくい部分が多く、いまいち入り込めないお話だったようです。本絵本が最初に出版されたのは1972年だそうです。本絵本が出版されてから50年近くが経った今…息子は本絵本で、みほちゃんの家のチャイムを鳴らす人たちがしようとしていることやその状況が理解できなかったようでした。そのような息子の様子に、「そういえば、最近じゃ、宅配便は置き配や宅配ボックスだもんね」と思わず苦笑してしまう自分がいました。時代の流れによる生活の変化はやむを得ませんが、本絵本をとおして、私が子どものころに感じたドキドキ感や恐さを息子に味わってもらうことができず、残念でした。

本絵本は、3歳の女の子・みほちゃんが一人でお留守番をするという大冒険の様子を描いた少し恐くてドキドキするお話でした。本絵本を子どもと読んでも害はないとは思いましたが、本絵本の描写内容が今の子どもにとってはピンとこないこと、そして、コンプライアンスの観点から、お子さんと読む際には、大人が事前に目をとおしたほうが良いかもしれません。

子どもとはなす

一人でお留守番できる?

本絵本の2回目を読み終わったあと、息子に「一人でお留守番、できる?」と聞いてみました。「ママの感想」にも書きましたが、息子はまだ「一人でお留守番」をしたことはありません。

私の問いかけに対し、息子は「できる」と答えました。そこで、私が「誰かがピンポーン、ってインターホンを鳴らしたらどうする?」と聞いたところ、息子は「『誰ですか?』って(玄関の前で)聞く」と答えてくれました。本絵本の内容にすっかり感化されてしまった息子は、インターホンのモニターの存在をすっかり忘れてしまっていました。そのことを息子に告げたところ、息子は恥ずかしそうにしながら「忘れてた!」と言ってくれました。そもそも当面の間、息子に一人でお留守番をさせる予定はありませんが、「まだまだ息子に一人でお留守番は難しいな」と思った出来事でした。


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