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【#えぞ財団】連載企画「#この人、エーゾ」㉚無職・対馬慶貞さん~「僕、ほんと北海道が大好きなんですよね。だから、あえて道外に行くんです」~

もがきながらも新たなチャレンジをしているひとを紹介する「この人、エーゾ」。今回ご紹介するのは、対馬慶貞さん。現在は子どもたちのことを一番に考えて、大好きな北海道を離れオーストラリアのゴールドコーストで生活されています。”学びの多様性”をコンセプトとして、数多くのキャリアから得た経験を子どもたちに伝授しながら、北海道の価値を見出し続けます。

対馬慶貞:1980年札幌市生まれ。北海道札幌東高等学校を卒業後、立教大学 理学部 化学科へ進学。卒業後、日本アイ・ビー・エム株式会社へ就職するも、28歳の時に経営学者のピーター・F・ドラッカーに憧れて、米国クレアモント大学院ドラッカースクールでMBAを取得。その後、株式会社日本ファシリティ 専務取締役、生活協同組合コープさっぽろ 執行役員CDOなどを歴任。2023年4月からは家族5人でオーストラリアのゴールドコーストに移住し、現在は”ワーク・アズ・ライフ(仕事とプライベートの両方に価値を置き、人生を充実させていくこと)”を実践中。

4歳で発揮した”開拓者魂”

現在43歳で、3児の父である対馬さん。これまで数多くのプロジェクトを様々な手法で形にされていますが、そんな対馬さんの原点ともいえる子ども時代のエピソードをお聞きしました。
僕が両親からよく聞いていたのは、4歳の時の家出騒動。警察や両親の会社の方たちが総出で探してくださったおかげで6時間後くらいには見つかったそうですが、4歳とは思えないほどの距離を歩いていたそうで、今思うと、当時から『開拓心』が人一倍強かったかもしれないです(笑)その節は皆さまありがとうございました
小さい頃から”自分の思った道を突き進んでしまう性分”だといいますが、中学では生徒会に入り副会長を務め、高校では好きな子の影響でテニス部に入部したという対馬さん。学生時代は、学園ドラマで描かれるような充実した青春を過ごされたそうです。そしてこの後の経験から、対馬さんの北海道愛が強まっていきます。
「高校2年生の時、大学受験をどうするか決めないといけなくて。進学校で、周りは北海道大学を目指す人が多かったのですが、東京に親戚がいたこともあり『一度はあの華やかな東京の姿を見に行きたい』ってなって。それで独自路線を辿り、東京都内の大学に進路を絞りました。結果、北海道を離れて異なる場所で生活をすることで、客観的に違いが見えて『北海道のすごさ』を認識したんですよね。違いはたくさん感じましたが、素直に『あ、北海道で産まれてよかったな』って。まさに現在にも繋がっていますが『当たり前だと思っていたものが当たり前じゃない』って初めて気付けたきっかけにもなりました

幼少期の家族写真(元プロ野球選手の原辰徳さんと)

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