逆さ虹のような、不思議な光線。
「環水平アーク」と呼ばれる、大気光学現象の一種です。

岡山後楽園(岡山市北区)上空 RSK撮影

3日(水)、西日本の各地で見られたこの現象は、岡山市上空でも確認されました。

環水平アークとは…?

視聴者提供

上空にある雲の粒(氷の粒)の影響で太陽光が屈折することによって、地上から虹色の光線が見えるというもの。佐藤俊和気象予報士によると、環水平アークの発生には複数の条件が全て揃う必要があるということです。

①上空の高い位置に薄い雲があるとき
②太陽の高度が高いとき(4月~9月の昼前後の時間帯)など…

さらに、雲の中の氷の粒がそろっていることなどの条件を満たしたときにのみ現れるという、珍しい現象です。

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⇒「虹」との違いは…?
虹…水滴に光が屈折・反射する、太陽と逆の方向に出る
環水平アーク…氷の粒で光が屈折する、太陽と同じ方向に出る

「環水平アーク」は『天気 下り坂』のサイン!?

発生自体が珍しい「環水平アーク」。その希少さから「幸運を呼ぶ虹」ともいわれていますが…、実は「天気 下り坂」のサインかもしれません。

上空に薄い雲があるときに発生する「環水平アーク」。しかし、その薄い雲は、天気が下り坂になるときに見られることが多く、「環水平アーク」が見られた後には、曇ったり雨が降ったりすることが少なくないといいます。そのことから佐藤俊和気象予報士は、「環水平アークと、その後の天気に直接的な因果関係があるとは言い切れないが、『天気が下り坂になるサイン』と捉えることもできる」と話しています。

岡山市では、6日(土)・7日(日)に雨が降る見込みです。

視聴者提供

天気を占う(かもしれない)虹を探して空を見上げてみるのも、いいかもしれません。