五輪選考に泣いた松野明美さんが福士問題で陸連の選考方法を批判!
大阪女子マラソンで2時間22分17秒の好タイムで優勝しながらもリオ五輪代表に“内定”しないことから最後の選考レースである名古屋ウィメンズにエントリーした福士加代子(33、ワコール)の問題が波紋を広げている。この日は、フジテレビ系の「ワイドナショー」に1992年のバルセロナ五輪の代表選考から漏れた過去のある元ソウル五輪1万メートル代表、松野明美さんが出演。番組内で「五輪まで41日間くらいしかない。本番前に選手が疲れる。走らないでほしい。リオでメダルを取ろうと思うなら出ないほうがいい、出て欲しくない」と、福士へ名古屋への出場辞退を呼びかけた。 松野さんは、リオ五輪代表の陸連の選考基準にも触れ、「わかりにくい。説明をされても全然わからない。(出場)枠は3人しかいないのに4つの選考レースがあることもあれ(問題)だし、過去にはひとつのレースから2人選ばれたこともあった。最終的には、そのときそのときで夏に強い選手だとか、暑さに強い選手とか、経験豊富な選手がいいとか、その都度(選考理由が)付け加えられてくるので、記録なのか、順位なのか、経験なのか、陸連の好みなのか、何で選ばれるかがわからない」と批判した。 リオ五輪の選考レースは、世界陸上、さいたま、大阪、名古屋の4レース。世界陸上では8位以内の入賞で、日本選手最上位に内定を出すという基準が設けられていて、7位に入った伊藤舞がクリアして内定。他3レースで、残り2人を選ぶこととなり、日本人3位以内の選手から、1、日本陸連の設定記録(2時間22分30秒)、2、選考レースでの記録、順位、レース展開、タイム差、気象条件などを総合的に勘案し、五輪で活躍が期待されると評価された選手の優先順位で選ぶとされているが、松野さんは、その選考基準が曖昧だと強調した。 福士が、陸連サイドの名古屋への出場自粛の要請を蹴ってエントリーしたことが、今後の代表選考に影響すること自体は「それはほぼないと思う」と私見を述べたが、自らがバルセロナ五輪の代表から漏れた過去にも触れて、陸連から「選ばれるだろう」と口約束をしていたものの、理事会で、ほごにされたという話を明らかにした。