劇団四季 加藤敬二が語る60周年の“おもてなし”舞台

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 9月26日、四季芸術センター(横浜市青葉区あざみ野)にて、『劇団四季ソング&ダンス60ようこそ劇場へ』の稽古場見学取材会が行われ、終了後、構成、振付、演出を担当する劇団四季のトップダンサー・加藤敬二が取材に応じた。

同作は、劇団四季のミュージカルのナンバーをオリジナルの演出で再構成する、歌とダンスのショー形式のステージ『劇団四季ソング&ダンス』シリーズの最新作。今回は、創立60周年の記念公演として、『ライオンキング』『アイーダ』『美女と野獣』などの海外ミュージカルに加え、ファミリーミュージカルや昭和三部作などの四季のオリジナル作品のナンバーを数多く盛り込む予定だという。

――その日ごとに変わる演出があるということですが?
(加藤、以下同)「2幕のナンバーです。舞台に4つの扉を並べ、お客様に多数決で1つを選んでもらいます。選ぶ扉によって披露するナンバーが違うのです。キャスト自身も4つの曲からどの曲が選ばれるかわからないので、選ばれてから衣装を着替えて準備をします」

――8月から全国64都市を巡る公演として『劇団四季ソング&ダンス60感謝の花束』が始まっていますが、今回の『ようこそ劇場へ』との違いは?
「“お客様への感謝の気持ち”というコンセプトは一緒。ただ、全国ツアーの場合、会場の都合で装置的に可能な演出、難しい演出があります。また、全国のお客様はファミリーミュージカルを観てもぴんとこない方が多いと思います。ですから、四季劇場[秋]で公演する『ようこそ劇場へ』ではファミリーミュージカルを多く入れますが、全国を回る『感謝の花束』ではメガミュージカルや『ジーザス・クライスト=スーパースター』のような、これまで全国で回っているナンバー中心に披露しています」

※『劇団四季ソング&ダンス60ようこそ劇場へ』東京・四季劇場[秋]にて10月13日開幕

撮影/夛留見彩