台湾・客家委、抗日武装蜂起「乙未戦争」の歴史伝える絵本発表=同委提供

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(屏東中央社)1895年に発生した抗日武装蜂起「乙未戦争」を題材にした絵本「阿公的幸運石、乙未戦役在佳冬」の新書発表会が19日、南部・屏東県で行われた。制作した行政院(内閣)客家委員会の客家文化発展センターは、さまざまなエスニックグループの歴史や文化を知ってほしいとしている。

同センターが出版する絵本・読本は今回で9冊目。台湾大学歴史学科と協力して行った調査研究プロジェクトの成果を基に、乙未戦争の中で現在の屏東県佳冬郷で客家の人々が日本軍と戦った「茄苳脚(歩月楼)戦役」に触れ、周辺地域の歴史を紹介している。

発表会では屏東県の他、南部・高雄市の幼稚園や保育園などに絵本が贈呈された。同センターの何金樑主任はこれまでの出版物を振り返り、異なる題材の本を通じて読者に客家文化の多様性を知ってもらいたいと語った。

この日は、地元の子供たちを対象にした客家語による読み聞かせも行われた。

(洪学広/編集:齊藤啓介)