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アンネ一家の密告者はユダヤ人か、FBI元捜査官らが調査

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 第二次世界大戦中にナチスドイツの収容所で死亡したユダヤ人少女アンネ・フランク(写真)一家の隠れ家を密告したとみられる人物を、米連邦捜査局(FBI)の元捜査官などでつくるチームが特定した。提供写真(2022年 ロイター) 拡大
 第二次世界大戦中にナチスドイツの収容所で死亡したユダヤ人少女アンネ・フランク(写真)一家の隠れ家を密告したとみられる人物を、米連邦捜査局(FBI)の元捜査官などでつくるチームが特定した。提供写真(2022年 ロイター)

 [アムステルダム 17日 ロイター] - 第二次世界大戦中にナチスドイツの収容所で死亡したユダヤ人少女アンネ・フランク一家の隠れ家を密告したとみられる人物を、米連邦捜査局(FBI)の元捜査官などでつくるチームが特定した。

 調査を行ったのは元FBI捜査官のビンセント・パンコーク氏のほか、歴史家、犯罪学者、データ専門家など約20人で、これまでほとんど知られていないユダヤ人公証人のアーノルト・ファンデンベルフが密告した可能性が高いと結論付けた。

 調査チームによると、新たな証拠の中で決定的だったは戦後の資料の中から見つかったアンネの父オットー氏宛ての無署名のメモで、ファンデンベルフの名を挙げ、情報を渡した人物だとしている。

 メモでは、ファンデンベルフが戦時中、アムステルダムのユダヤ人団体のメンバーとしてユダヤ人が潜伏している住所を知ることができ、自身の家族を救うために隠れ家をナチスに伝えていたとされている。

 フランク一家で唯一生き残ったオットー氏は、このメモの存在を知っていたものの、公にはしなかったという。

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