無罪評決のトランプ氏 今後の訴訟リスクや刑事責任追及は?

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
退任前の最後の演説に臨むトランプ前米大統領=米ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地で1月20日、AP
退任前の最後の演説に臨むトランプ前米大統領=米ワシントン近郊のアンドルーズ空軍基地で1月20日、AP

 トランプ前米大統領(共和党)は2度目の弾劾裁判でも無罪評決を受けたが、司法捜査が始まる可能性などのリスクを抱え、「今後」が見通せない。共和党は野党として明確な方向性を打ち出せず、超党派協力をうたう民主党のバイデン政権も慎重な対応を迫られている。

避けられない影響力低下、関係巡り割れる共和党

 「正義と真実を守るため、献身的に働いてくれた全ての関係者に感謝したい」。トランプ氏は13日の弾劾裁判評決後に発表した声明でそう述べて、自らの「潔白」を強調、政治活動継続に意欲を示した。だが、今後は訴訟リスクや党内での影響力低下など多くの不安要素が立ちはだかる。

 同日、裁判後に上院本会議場で演説した共和党トップのマコネル院内総務は、公職を退いた者を弾劾できないとの「憲法解釈」を理由にトランプ氏の無罪に投票したと説明した。その一方で「実質的にも道義上も、前大統領に責任があることは疑いようがない」と指摘。「在任中の行いについては一般市民として責任は負うことになる。逃げおおせたわけではない」と厳しい口調で非難した。

 この発言はトランプ氏が今後、事件…

この記事は有料記事です。

残り1974文字(全文2444文字)

あわせて読みたい

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月