米朝

体制保証網羅の包括案提示か ソウル外交筋情報

4月1日の復活祭の週末に北朝鮮を極秘訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長(右)と握手を交わすポンペオ米中央情報局(CIA)長官(当時)=ホワイトハウス提供
4月1日の復活祭の週末に北朝鮮を極秘訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長(右)と握手を交わすポンペオ米中央情報局(CIA)長官(当時)=ホワイトハウス提供

 【ワシントン高本耕太、ソウル渋江千春】ポンペオ米国務長官は11日、「北朝鮮が早期の非核化を目指し、思い切った行動をとれば、繁栄のために協力する用意がある」と述べた。6月にシンガポールで開催される米朝首脳会談を前に、核放棄の「見返り」に言及し、非核化の具体的措置などで北朝鮮側の譲歩を引き出す狙いがある。一方、韓国紙の朝鮮日報は12日、ソウルの外交消息筋の話として、ポンペオ氏が訪朝時、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、制裁緩和や経済支援、体制保証を網羅した「包括的パッケージ」を提示したと報じた。「見返り」を巡って米朝間で具体的なやりとりが進んでいる可能性もある。

 ポンペオ氏はワシントンで開いた韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相との共同記者会見で語った。北朝鮮の非核化に関し「厳格な検証プログラムが必要だ」として国際機関による査察受け入れの重要性を指摘。一方で、9日に訪朝し金委員長と会談したことについて、「良い会話、内容のある会話ができた」と繰り返し、「米朝両国の目標について、理解を共有していると確信している」とも述べた。

この記事は有料記事です。

残り283文字(全文757文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月