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フィンテックと協業に積極姿勢 

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三井住友フィナンシャルグループが昨年9月に開設したベンチャーとの協業拠点施設。照明や内装に凝り、「銀行らしくない」雰囲気作りを目指した=東京都渋谷区で岡大介撮影
三井住友フィナンシャルグループが昨年9月に開設したベンチャーとの協業拠点施設。照明や内装に凝り、「銀行らしくない」雰囲気作りを目指した=東京都渋谷区で岡大介撮影

 先端の情報技術(IT)と金融サービスを融合したフィンテック企業と、メガバンクが協業する動きが広がっている。フィンテック企業が持つ柔軟な発想力とメガバンクの膨大な顧客基盤が結びつくことで、新たな収益機会を生み出すのが狙いだ。協業の成否は、各行の競争力にも影響しそうだ。【宮川裕章、横山三加子、岡大介】

 三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資するインターネット専業銀行「じぶん銀行」は3月、割り勘アプリを運用するベンチャー企業「エニーペイ」(東京都港区)と提携し、じぶん銀の利用客が割り勘の支払時に、口座からリアルタイムで現金を引き落とせるようにした。これまではクレジットカードしか利用できなかったが、すぐに割り勘の決済ができるため利便性が向上する。エニーペイの担当者は「今後、積極的に銀行との提携を進めたい」と語る。

 じぶん銀は2017年にも、ベンチャー企業「Alpaca」と共同で、人工知能(AI)を活用して外貨預金をサポートするアプリも開発している。エニーペイもAlpacaも、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が主催する、新しいビジネスのアイデアを競うコンテスト「MUFGアクセラレータ・プログラム」への参加がきっかけで、協業が実現した。

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