海外機関や有識者、中国経済見通しを楽観視

海外機関や有識者、中国経済見通しを楽観視

新華社 | 2023-12-29 11:36:00

江蘇省の塩城港射陽港区埠頭に並ぶ風力発電ブレード。(9月8日、小型無人機から、南京=新華社記者/李博)

  【華社北京12月29日】中国経済の2024年見通しについて、多くの海外機関や有識者がこのほど、楽観的な見方を示した。複数の海外機関は住民所得の増加、消費の回復、企業収益の改善、経済のモデル転換と高度化の推進など一連のポジティブなシグナルが相次ぎ発信され、2024年の中国経済が回復し、上向く傾向を維持するとみている。

  英国シンクタンクZ/Yenグループのマイク・ワードル最高経営責任者(CEO)は、中東からの多くの投資が中国に流れ込んでいるとし、「湾岸諸国は中国と強固な関係を築くことが彼らの利益になると考えている。中国は巨大な国であり、中国市場への参入を希望している」との見解を示した。

  中国香港特別行政区の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長はこのほど、スイス・ジュネーブの本部で、業界機関が2024年の中国の海外旅行需要がさらに回復すると予想したと明らかにし、「今年の早い段階に中国の海外旅行が再開されて以降、回復の勢いは力強く、先行きを楽観視する理由となっている」と説明した。

  英紙「フィナンシャル・タイムズ」によると、英豪資源大手リオ・ティントは中国製造業活動の回復に自信を示した。ヤコブ・スタウショーンCEOは、中国のインフラと自動車産業が「非常に好景気」で、需要が旺盛であるとし、「好景気は市場で見られ、短期的な現象ではないと信じている」との見方を示した。

安徽省合肥市にある大衆汽車(安徽)。(8月20日、小型無人機から、合肥=新華社記者/郭晨)

  米紙「ニューヨーク・タイムズ」によると、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は中国での業務を強化しているとし、中国は世界最大の自動車市場であり、VW最大の市場でもあると指摘。同社の目標は中国の電気自動車(EV)メーカーのスピードと効率に追いつくことだとした。

  コンサルティング大手、マッキンゼー・アンド・カンパニー大中華圏のチェアマンを務めるジョー・ガイ氏はこのほど、新華社の取材に応じ、長い目でみると、中国経済は安定を保ち、質の高い成長を続ける見通しで、「われわれは中国の経済環境と市場の機会を非常に楽観視している」と述べた。

  大手会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)中国現地法人の趙広彬(ちょう・こうひん)シニアエコノミストは、中国政府が打ち出した一連の政策・措置が効果を発揮するにつれ、民間部門による投資は増え、2024年の中国経済成長率は今年を上回る可能性があるとの見方を示した。

  世界資産運用大手フィディリティ・インターナショナルのマクロ・戦略資産アロケーションのグローバル責任者、サルマン・アハメド氏は「中国政府が打ち出した一連の政策は効果が出始めており、投資家にとって2024年は多くの投資の機会がある」と予想した。

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