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山岳遭難 茨城県内相次ぐ 大子・男体山で死亡事故 低山も十分な準備を

今月17日に起きた登山者の死亡事故の現場周辺を調べる大子町職員ら=同町の男体山
今月17日に起きた登山者の死亡事故の現場周辺を調べる大子町職員ら=同町の男体山


茨城県内の山々で、登山者の事故や遭難が相次いでいる。県内の山は低山が多いものの、険しい岩場や地図にない登山道が多く、大子町の男体山(654メートル)では今月、死亡事故も発生した。人気の山には登山者が「開拓」したとみられる道もあるなど、山が多い自治体は対応に苦慮。県警は「準備を怠らず、複数での登山を」と呼びかけている。

県警によると、県内の山岳遭難事故は毎年10~30件発生。観光客の多い筑波山では転倒などが多い半面、県央以北の山々では道に迷ったり、滑落したりする事故が多い傾向にある。今年の遭難事故は9月末現在で18件発生、20人が救助されたという。

男体山では今月17日、登山者の男性(70)が「転倒して動けなくなった」などと110番通報。消防や県警が救助に向かったが、約4時間後に登山道から外れた斜面で死亡しているのが見つかった。男性が見つかったのは起伏や険しい傾斜、鎖場がある「健脚コース」の近くだったが、事故に遭った場所は分かっていない。死亡事故直後も山中で迷った登山者が夜間に救助された。

周辺の山々は、豊かな植生や眺望で人気があり、登山者たちが踏みしめて開拓した、地図にない登山道も多いとされる。

町は翌18日、登山道入り口に「滑落事故多発中」の看板を掲示して注意喚起。23日には消防も協力して男性の発見現場周辺を確認した。同行した消防隊員は現場近くで「ここから上は登山道ではない。上の岩場に迷うような道もない。一体どこから落ちたのか」と首をかしげた。

「登山コース外」と注意喚起する看板について、町職員は「かえって『この先に何があるのか』と興味を引きかねない」と設置に懸念を示した。

福島県から訪れたという男性2人は「登山はあくまで自己責任。時には引き返すこともある」と話した。

遭難事故防止に向け、県警は▽登山計画書の提出▽体力に合うコース選択▽複数人の登山-などを呼びかけている。また、道に迷うことも視野に入れ、暖かい服装や照明、携帯電話の予備電池などを準備することも必要という。

また、紅葉シーズンは落ち葉で登山道が埋もれやすいことから、県警地域課の遠西史和総括理事官は「地図やコンパス、登山アプリでしっかり道を確かめて」と強調した。

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