「野ブタ。」コンビ再び!山下智久主演「クロサギ」で示した堀北真希の"ヒロイン力"

『映画 クロサギ』
『映画 クロサギ』

新型コロナウイルスの影響により、昔のドラマが新作の代替として再放送されている中で、いま一度脚光を集めたのが「野ブタ。をプロデュース」(2005年)だ。亀梨和也、山下智久、戸田恵梨香といった人気キャストたちの制服姿に新鮮さを覚える一方で、ヒロイン役の堀北真希の存在感に改めて目を奪われた人も多かったのではないだろうか。

同作でブレイクを果たした堀北は、その後も、2000年代を代表する様々なドラマや映画に出演。まさにゼロ年代最強のヒロインと言える輝きを放っていた。中でも、山下智久と再び共演を果たした「クロサギ」(2006年)で演じた"吉川氷柱"は、そんな彼女の"ヒロイン力"を最大限に活かしたハマリ役といえるだろう。

■今でも記憶に残る作品でヒロイン像を確立させた堀北真希

簡単に堀北のキャリアを振り返ってみると、2003年の芸能界デビュー後、すぐさま同年の「ケータイ刑事 銭形舞」でドラマ初主演。2005年、現在では若手女優の登竜門になっている全国高校サッカー選手権大会の初代応援マネージャーを務め、勢いそのままに「野ブタ。をプロデュース」でその名を全国に知らしめた。

2007年には「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」に主演。日本中のイケメンが集まる全寮制男子校に、とある目的のため男と性別を装って紛れ込んだヒロインという個性の強いこの役では、必死に男らしく振る舞おうとする可愛らしい姿、そして好きな相手を支えようとする健気な姿を披露し、多くのファンの心を掴んだ。

■純朴でありながらどこか影も纏う「クロサギ」での存在感

これらの作品と並び、堀北が存在感を発揮した代表作の一つが前述の「クロサギ」だ。山下智久の初単独主演作として話題を呼び、現実の詐欺犯罪を圧倒的なリアリティと巧みなストーリーテリングで描いた本作は、2006年のTBS連続ドラマで平均視聴率NO.1を記録。その圧倒的な支持に後押しされる形で、2008年に映画化されるに至った人気シリーズだ。

その劇場版『映画 クロサギ』が、5月28日(木)深夜にTBSチャンネル1にて放送される。公開当時には、詐欺師を騙す詐欺師、通称"クロサギ"こと黒崎に扮した山下はもとより、検事を目指す学生・吉川氷柱を演じた堀北の人気も相まって、大きな反響を巻き起こした。

清廉潔癖で詐欺師を毛嫌いしており、黒崎とも衝突を繰り返すが、一方で危険な道を歩む彼をほっておけない氷柱役を好演した堀北。純朴でありながらどこか影も纏った独特の雰囲気は、氷柱が抱く複雑な感情を表現する上で大きなアドバンテージに。そして、そんな自分の信念を貫こうともがく"芯の強いヒロイン像"がまた、どこか堀北自身を彷彿とさせ、不思議と記憶に刻まれるキャラクターになったのではないだろうか。

ゼロ年代以降も2012年にはNHKの連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で主役を務めるなど、順調な活躍を続けながらも、2015年の結婚やその後の出産を経て、2017年2月に芸能界を引退したが、そのことも堀北の神秘性を高めている要因だ。残念なことに彼女の新作を見ることはできないが、これまでの作品で見せたヒロインとしての輝きは、決して色あせることはない。

文=HOMINIS編集部

この記事の全ての画像を見る

放送情報

映画 クロサギ
放送日時:2020年5月29(金)1:40~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物