ますだおかだ、日本シリーズ巡ってコンビ内バトル!?オリ党・岡田圭右「スムーズな帰宅は勝ってる」

スポーツ報知
ますだおかだの岡田圭右(左)と増田英彦(右)(カメラ・渡辺 了文)

 プロ野球日本シリーズをさまざまな側面で見つめる特集企画「59年ぶり もうひとつの関西シリーズ」の第4回は、松竹芸能所属の「ますだおかだ」のコンビ内バトルをお届けする。増田英彦(53)は生粋の阪神ファン。一方、岡田圭右(54)は阪急時代からのオリックス・ファン。ただ、オリックスの“境遇”は、増田の“松竹芸人魂”も揺さぶるようで…。1勝1敗の日本シリーズは31日の第3戦から甲子園に舞台を移す。(構成・古田 尚)

 阪神は18年ぶりのリーグ優勝。片やオリックスはパ3連覇。シーズンの楽しみ方も違ったようだ。

増田「岡田(彰布)監督が『アレ』という言い方にしたことによって(ファンも)『優勝』って言えない、科学的根拠のない“優勝自粛”で縛られました。だけど『アレ』で一体感は生まれたし、一致団結はしましたね」

岡田「中嶋(聡)監督のオーダーを組む采配。いろんな選手を突然使って、(将棋の)『歩』が裏返って『金』になり、大活躍もあった。毎回スタメンが楽しみでした」

 

 2試合を終えて1勝1敗。第3戦以降のキーマンも、それぞれ違うタイプを指名した。

増田「森下(翔太)選手。若々しくてノリのいい、元気はつらつな感じのキャラクターは、意外と阪神にはいなかったんじゃないかな」

岡田「両チームとも外国人選手。シーズンではボチボチの選手が、日本シリーズで活躍する。オリックスはセデーニョ、ゴンザレス」

 

 両軍の「ここだけは負けない」という点は。

増田「阪神ファンの頑固さ。優勝してほしい、優勝の瞬間を見たい、日本一になってほしい(という願い)。リーグ優勝も18年ぶりで、ファンの熱は勝ってますね」

岡田「視聴率、紙面…。ほぼ全てにおいて負けているんですけど、球場(京セラD)は駅から近いです! 試合終わってからJR、地下鉄、阪神なんば線と3本あるので、スムーズな帰宅は勝ってる」

 

 甲子園球場も駅から近いが…。岡田を自虐的にしてしまうオリックスの悲哀は“松竹芸人”と重なる? 

増田「阪神が注目されてもいるので(オリックスは)モチベーションが高まるのかな。我々が若手の頃、賞レースで吉本興業の芸人さんに勝つのが一番目立つ方法だったのと一緒。オリックスの選手、チームのすごさが伝わりやすいのは、日本シリーズで阪神を倒すこと。だから僕はオリックスも応援しそうになってしまうんです」

 

 コンビ結成30周年の節目で、ひいき球団同士が初対決。

増田「日本シリーズ用に新しいテレビを買いました。一球一球、深く見たいですね」

岡田「球史に残る名勝負をしてほしい。まさか令和の時代に昭和の『人気のセ、実力のパ』(という言葉)が出てくるとは思わなかった。オリックスにはこんないい選手がおるんやというのを、全国の阪神ファンに見せつけたい」

 ◆ますだおかだ 増田英彦(ますだ・ひでひこ)は1970年2月9日生まれ、岡田圭右(おかだ・けいすけ)は68年11月17日生まれ。ともに大阪府出身。1988年に関西外大短期大学部で出会い、増田が誘って93年にコンビ結成。94年ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞、NHK上方漫才コンテスト最優秀賞、2002年上方漫才大賞大賞、M―1グランプリ優勝。

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