増田明美さん、小出義雄氏悼む「俺の所に来てたら五輪最初の金メダルだったよ」

スポーツ報知
増田明美さん

 女子マラソンで1992年バルセロナ五輪銀、96年アトランタ五輪銅メダルの有森裕子さん(52)、2000年シドニー五輪金メダルの高橋尚子さん(46)らを育てた佐倉アスリート倶楽部(AC)の小出義雄代表が24日、肺炎のため千葉県内の病院で死去した。80歳だった。

 84年ロサンゼルス五輪代表の増田明美さんが小出氏との思い出を語った。

 小出さんは、本当にお日様のような人でしたね。先月31日にお見舞いに行きましたが「延命治療はしないよ。こんなに冗談言っていられるのも、あと数日だ」と。私を含め、周囲に「ありがとう」しか言わなかったのも印象的でした。教え子がとった世界大会のメダルの中で「世界陸上の銀メダルだけないんだよな~」とも。「今更、それ~?」って。独特の小出節が聞けないなんて、もう泣いてしまいますね。

 私は千葉出身で、佐倉高の教員だった小出さんに中学時代に勧誘していただいたこともあるんです。先に成田高に進むことが決まっていて、勧誘があったことは後から聞きました。「明美さんよ~、俺の所に来てたら、あなたが五輪最初の金メダルだったよ」と。小出さんが愛した陸上界。私も教え子の皆さんと盛り上げていかなければと思います。

スポーツ

×