【スペシャルインタビュー】 ロンドンオリンピック銅メダリスト 小林美貴さん

公開日:2020.02.25     スポーツ
  • 元アーチェリー日本代表 小林美貴 さん
  •    アーチェリー
2012年ロンドンオリンピックにアーチェリー日本代表として出場し、女子団体で銅メダルを獲得した小林美貴(旧姓:蟹江)さん。現在は選手を引退され、今までお世話になったかたたちへ恩返しをしたいとアーチェリーの普及活動に取組まれています。
東京オリンピックを目前に控え、日本中がオリンピックムードになっている今、小林さんにお話を伺いました。

アーチェリーとの出会い

小林さんがアーチェリーと出会ったのは岡崎市立東海中学校。小学生のころから走ることがあまり好きではなかった小林さんは、走らなくてもよさそうなアーチェリー部の見学へ。その時はじめて見た弓のカッコよさに惹かれ入部を決定したそうです。

中学卒業後は、アーチェリー部がある愛知産業大学三河高校へ進学。恩師である新海輝夫先生(ロンドンオリンピック出場時のチーム監督)の指導を受け、メキメキと実力を伸ばします。そして高校最後の夏のインターハイで団体優勝を果たし、日本一を獲得しました。

実力を認められた小林さんはアーチェリーの強豪校である近畿大学へ進学。大学2年生で日本代表に選ばれ、2009年に開催された第44回世界選手権大会で女子団体で銀メダルを獲得するなど、活躍の場を世界へ広げていきます!世界大会でメダルを取れたことがきっかけとなり、このとき初めて「次はオリンピック!」という目標ができたそうです。

ロンドンオリンピックで銅メダル獲得!

2012年イギリスで開催されたロンドンオリンピック。小林さんはアーチェリー女子日本代表として、学生時代から夢見ていたオリンピックへの出場を果たします。個人戦では残念ながら3回戦で敗れてしまいましたが、団体戦では日本アーチェリー界初となる銅メダルを獲得しました!メダルを獲得した当時を「3位決定戦で勝利した瞬間はとにかくうれしかった。そして、メダルを授与されたときは自分が目指していたものを獲得したことを実感した瞬間だった。」と振り返ります。

2020年夏に開催される東京オリンピック。出場する選手には悔いのないように全力を出してほしいと語る小林さん。東京オリンピックで楽しみにしていることは、オリンピック一色となったまち全体の雰囲気や、選手を近くで応援することだそうです。

アーチェリーの応援の仕方を教えてもらいました!

応援でのマナーは選手が弓を引いているときには静かにすること。弓を構えてから矢を放つまで選手はとても集中しており、ちょっとした集中の切れが得点に大きく影響します。カメラのフラッシュもNGだそう。

もちろん盛り上がってよいタイミングもあります!的の中心である黄色(10点、9点)に矢がささったときは拍手を送ります。観客のかたから拍手をもらえると選手も嬉しい気持ちになるそうですよ。

応援に欠かせない必需品は双眼鏡!70m先の的のどこに矢がささったのかは応援席からは見えないため双眼鏡のご準備を。ただし、オリンピックやアジア大会、国体などの大きな大会では会場に大型モニターが設置されます!双眼鏡をお持ちでないかたも楽しめるそうです。

岡崎市でアーチェリーをしている子どもたちへひとこと

「岡崎はアーチェリーをする環境が整っていると思います。私自身も岡崎の恵まれた環境のおかげでアーチェリーを続けることや技術を向上させることができました。私だけではなく岡崎市出身で全日本選手権や世界大会に出場する選手もたくさんいます。一番大事なのはアーチェリーを楽しむこと。楽しければ自然に上達すると思います。たくさんのかたにアーチェリーを楽しんでいただけたら嬉しいです。」
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  • 宣言
アーチェリー

アーチェリー

岡崎といえば「アーチェリー」と語る小林さん。 アーチェリーの競技人生で一番楽しかったのは愛知産業大学三河高校時代。 青春時代を過ごした岡崎には楽しい思い出がたくさんあるそうです。