こんにちは。
今日は世界で最も醜いと呼ばれた犬についてのお話です。
今回の話は、見る方によっては強い恐怖感・ショックを受けてしまう可能性があります。
犬のは全て実際の写真ではありますが、ホラーが苦手な方の閲覧はご注意ください。
見たら夜中にうなされるようになったといわれても、当方は責任取りません。
醜い犬といえば、数ヶ月前に醜い「犬種」についての話はしましたよね。
だるーんと伸びた顔の皮膚が実に恐ろしいナポリタン・マスティフ。
世界一おぞましい姿へ改良されたのは、夜間警備の際に相手に強い畏怖の気持ちを植えつけるため。現在は皮膚のたれ具合が少ないように改良された血統もあるという話でした。
いやー、でも顔のことより、
個人的にこの子の腕の筋肉のすばらしさに惚れ惚れしておりました(;^_^A
さて前置きはこのくらいにしておいて、そろそろ本番です。
世界で最も醜い犬を決める大会である、the Wold Ugliest Dog Contestという大会に初回から3連勝し、世界最醜犬として殿堂入りしたサム君です。
・・・こ、怖い・・・
不正咬合で牙が飛び出し、乾燥した肌、白眼・・・。
言っちゃ失礼ですが、ここまで怖い犬って、そうそう世に出ないと思いますよ。
サム君、実はこう見えて純粋なチャイニーズ・クレステッド・ドッグ(ヘアレス)なんです。
知っている方も多いとは思うのですが、一応知らない方のために通常のものの写真を貼っておきます。
剃っているわけではなく、自然にこんな姿になるから不思議な話です。
足先や頭以外は毛がありません。肌は触ると、暖かくてぷにぷにしています。
ちなみに、毛の生え方が霊獣の麒麟と同じことから、中国語圏では麒麟狗(チィ・リン・ゴウ)というニックネームがつけられています。
参考までに、これは十二国記の麒麟です。
足の毛とかも生え方が一緒です。
↑↓タテガミのゆれ方や、疾走姿も似ています。
立った姿も似ているのですが・・・。
麒麟の立ってる画像、ありそうでなかったです(T T)
3時間費やしてアニメ最終話のケイキの画像探していたのですが、なかったので座っているので代用しました。
そんなこんなで麒麟にも似た姿を持つ、美しいはずのチャイクレから、何故サム君のようなホラーな容貌の犬が生まれたかは誰にも分かりません。
サム君は1990年の11月生まれ。実は私より1つお兄さんです。
血統書つきなのですが、あまりにも醜い姿からブリーダーに忌み嫌われ、棄てられたところを愛護団体によって保護されました。
保護されたはいいものの、その姿ゆえになかなか里親は決まりませんでした。
ようやく貰い手がついたのは1999年のことで、カナダ(?)のサンタ・バーバラ在住の男性にもらわれてペットとしてかわいがられるようになりました。
ちなみに目は白内障で、老化して自然に白くなったものです。
当然見えていません。
飼い主にとってサム君はかけがえのない家族になり、顔が怖いことなど当然気にすることもなく、普通の犬と何も変わらないように接していました。
もらわれてから数年後、彼は世界一醜い犬を決めるコンテストに出場したのですが、あまりの容貌にほかの候補と圧倒的な差をつけ、3年連続で優勝し有名になりました。
実は飼い主は、どうせ一番にはならないだろうとジョークのつもりで出たら、一番になってしまった・・・とのことです。
コメディドラマにも出演し、ハロウィンのコスチュームとして天使の羽をつけたことがきっかけで更に知名度が上昇したようです。
しかしながら2005年に心臓病を患い、その合併症で11月18日に亡くなりました。
享年は15、誕生日を過ぎてすくの死であったといわれています。
尚、心臓疾患はチャイクレによくありがちな病気の一つであり、平均寿命も13~15年であるため、サム君は十分その寿命を全う出来たのではないか、と私的ですが思っています。
今日は醜さが故で見捨てられ、しかし理解ある飼い主に出会えて幸せに過ごすことができた幸運な犬の話でした。