2010年03月02日

03.スポーツ

親子2代アマ横綱、冨田選手の祝賀会

花束を胸に気持ちを新たにする冨田選手 - 親子2代アマ横綱、冨田選手の祝賀会

花束を胸に気持ちを新たにする冨田選手

昨年12月6日、東京都の両国国技館で開かれた「第58回全日本相撲選手権大会」で優勝し、父親の故・忠典さん(第29代アマチュア横綱)と並び、史上初の親子二代によるアマ横綱となった冨田元輝選手(22)=日本大学4年=の祝賀会が28日、和歌山市七番丁のモンティグレ(ダイワロイネットホテル和歌山)で開かれた。冨田選手の出身校である和商が主催。県相撲連盟会長や学校同窓会関係者など約140人が駆けつけた。和歌山国体での活躍に期待の声も大きく冨田選手は「多くの人の支えのおかげです。全日本大会や国体に向けて頑張っていきたい」と意気込んだ。

県内のアマチュア横綱は、第14、15、16代と3連覇した野見典展選手、父親で第29代の故・忠典選手、第32、33代の久嶋啓太選手(現田子浦親方)に続いて、4人目で第58代となる。冨田選手は中学3年の時に忠典さん(当時45歳)を亡くし、父の後を追って高校から本格的に相撲に取り組んだ。185センチ、145キロと恵まれた体格で、日大相撲部では主将を務めた。昨年11月7、8日に大阪府の堺大浜相撲場で開かれた第87回全国学生相撲選手権大会でチームを団体優勝に導き、アマ横綱獲得とともに亡父の墓前に笑顔の報告となった。

祝賀会では、和商の田井伸幸校長が「親子二代による快挙は、破られることは早々ないはず。支えてきてくれた人に感謝の気持ちを忘れず頑張ってほしい」とあいさつ。県相撲連盟の神前美津男会長が「アマ横綱に登り詰めるまで多くの苦労があったと思う。本当におめでとう」とエール。高校時代の相撲部マネジャーの植山理世さんらが花束と記念品を贈呈し、冨田選手を盛大に祝った。

冨田選手は「今後、社会人になっても父のように相撲を一生懸命頑張りたい。今はまだ父を超えていない。全日本や地元の和歌山国体で活躍できるよう練習に励みたい」と決意を新たにした。





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