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オナガミズアオとオオミズアオの幼虫 2006/06/08(その1)
 昨日はオオミズアオとオナガミズアオの卵の違いをアップした。

 今日はオナガミズアオの4令幼虫(写真上)を撮影してみたが、ハンノキで7匹見つけた若令幼虫のうち、1匹だけがオオミズアオの幼虫(写真下)であった。昨日はすべてオナガミズアオ幼虫だったと書き込んだが、それは間違いであったようだ。

 それにしても、同じオナガミズアオ幼虫でも紋様の現れ方には個体差があり、そのことで見誤ったのではないかと思う。

(EOS-5D 100ミリマクロ)新開 孝

オオミズアオとオナガミズアオの卵 2006/06/07(その3)
 秋ヶ瀬公園のハンノキで見つけた卵からは、オナガミズアオの幼虫が育っている。幼虫は3令になると紋様の違いでオオミズアオ幼虫とは区別できる。
 
 で、今日は近所の雑木林のムクノキの葉っぱで、オオミズアオの卵を見つけた(写真上)。

 これまで私は、オオミズアオとオナガミズアオの卵による区別はできないものと勝手に思い込んでいたが、両種の卵を同時に並べてみて驚いた(写真下)。
写真上側がオナガミズアオで、下側がオオミズアオの卵。まったく大きさに差があることと、形も違うのである。

 両種の卵にはこれだけの違いがあるのに、なぜこれまで気が付かなかったのか、自分でも不思議なくらいだ。
 ちなみに写真下のオオミズアオの卵は産下後12時間しか経てないため、卵色が青っぽいが、これはしだいに茶褐色(写真上のごとく)へと変わっていく。

 秋ヶ瀬公園のハンノキではさらに2令幼虫をいくつか見つけているが、それらも全てオナガミズアオであることがここ数日でわかった。

(写真上/E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
(写真下/EOS-5D  65ミリマクロ)
 新開 孝

ワカバグモの狩り 2006/06/07(その2)
 ワカバグモのメスが、ヤマグワの葉上で大きな獲物をくわえていた。

 雑木林を歩いていると、このワカバグモの食事風景はよく目にする。徘徊性のクモのなかではもっとも撮影頻度も高いのではないかと感じる。

(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

チャバネアオカメムシの不運 2006/06/07(その1)
 クモの糸に脚が絡んでもがいているチャバネアオカメムシがいた。

 そばに寄って撮影しようと構えたら、カメムシのお尻には卵が数粒、着いていた。
 クモの糸に運悪く捕まってしまったこのチャバネアオカメムシのメスは、そのショックで生理的に産卵してしまったのだろうか?

 で、このカメムシのメスはもがいた挙げ句、ポロリと地上へ脱出できたのであった。残された数粒の卵の運命は、もはや絶望的かもしれない。

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

 ウズグモ 2006/06/06
 梅雨にもならず、かといってスカッとも晴れず、どうもしっくりとしない空模様が続く。しかしそうは言っても、今年の私の撮影活動は、近所の林に通うことで忙しい。

 この夏に一冊、来年に2冊、さらに再来年にむけて4冊目ということで、撮影そのものはひたすら休むことがない。
 とりわけ来年には宮崎移転を控えており、できるだけ年内は遠征をさけて近場でこなせる仕事スケジュールを組んでいる。

 そういう今日も、ある絵柄を検討しつつカメラを構えてみれば、面白い場面のページが組めそうで、さっそく粘ってみた。
 ただし相手は昆虫だから、こちらの意図通りにすぐに撮影できるわけではない。そこでしばらく待機することにした。この待つ時間の見極めも、ある程度の熟練が必要なところで、ただただ時間を長くかければいいというものでもない。

 そんな待機中にふと、コナラの梢で、ウズグモの巣網を見つけた。
 ウズグモの巣網を見る機会は今までにもいくらでもあったわけだが、今日はじっくりとクモそのものも観察してみた。

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

ヨダンハエトリ 2006/06/05(その2)
 写真は、ヨダンハエトリのメス。体長は6ミリ前後。
 オスは眼の上に赤い毛が生えていて、さらに美麗。

 これまであまり見かけないが、どうやら落ち葉の上を歩いていることが多いらしい。
 ハエトリグモ類の動きは跳ねるように俊敏なので、6本脚の昆虫歩行を撮影するときとはまた違った感覚が必要だ。

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

春型オオミズアオの終焉 2006/06/05(その1)
 今朝、見つけたオオミズアオのメスはもうボロボロの翅だ。

 しかし、お腹にはびっしりと卵が詰まっており、これから産卵に励むのであろう。

 平地でのオオミズアオ春型の出現ピークは過ぎており、これからは卵や若い幼虫の世代となっていく。

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)


『今日の新開とは、、、、、、、、』

 午前6時、起床。
 まずは飼育昆虫の様子を伺う。そしてメールチェック。
 午前6時半、家族4人分の朝食を作る。
 今朝はみそ汁に焼き塩鮭。昨晩、仕込んだカレーの続き。
 ちりめんをたっぷり入れた卵焼き。キュウリの浅漬け。
 午前7時半、朝食後の洗い物。
 家族を送り出し、その後洗濯ものをベランダに干す。

 午前8時、近所の林へ出掛け、昆虫の餌の葉っぱを仕入れつつ、少し撮影。
 今朝はオオミズアオのメスに出会した。

 午前9時、飼育昆虫の餌替えと糞の掃除。
 昨日から連続撮影していたウスタビガの繭作りを撮影。パソコン上で今年、春撮影した写真データをチェック。

 午前11時15分、うちを出る。最寄り駅前の松屋で昼食。
 午後12時30分、新宿着。紀伊国屋書店にて生物コーナーに立ち寄る。
 北海道と九州のそれぞれの地方書で昆虫写真図鑑の実用的な本を見る。
 昆虫全般を扱った手軽なハンディ図鑑は重宝するだろう。エッセイ本で読みたいものがあったが、財布の口は堅い。買い物はせず
 午後12時55分、待ち合わせの喫茶店に向う。

 F館書店の編集者の方と、あと私がお願いしたデザイナーの方とで来年出す本の打ち合わせ。

 打ち合わせ終了後、すぐに新宿駅から埼京線で池袋へ。そのまま秋津駅まで戻る。駅前のパン屋で明日の朝食用のパンを買って帰宅。

 午後2時半、また近所の林へ赴く。
 撮影をしつつ、飼育昆虫の舞台セット用の葉っぱを物色。
 撮影そのものにはあまり期待していなかったが、それがこういうときに限って、良い場面に出会えた。予想以上の成果!!

 午後5時、帰宅。
 撮影データをパソコンに吸い上げる。
 午後5時半、夕食の買い出し。
 帰宅後、洗濯物の取り入れ。夕食は親子丼を予定していたが、冷蔵庫にあると思っていたゴボウが、ゴボウではなく大和芋とわかって、予定変更。ゴボウだけを買い足しに行く時間はない。私の作る親子丼はゴボウ無しではいけない。
 
 午後6時半、この「ある記」のアップ作業。

 午後7時、夕食作り再開。


 というような、今日一日だったが、まだこのあとの撮影も控えている。
 6月は一番忙しい、のかもしれない。  

 
新開 孝

花に来た昆虫 2006/06/04(その2)
 昆虫の、それも生態のおもしろさのみにこだわって撮影していると、いろいろと困る事がある。
 その一つが、色の問題である。つまり写真の色彩が地味になってしまうことが多い。そのため、いくら面白い場面でも、写真を並べてみると色が単調になってしまうため、見る人を惹き付ける力が弱いこともあり得る。印刷物として誌面を構成する上ではなんらかの工夫が必要となるところだ。

 昆虫の生き様を掘り下げて撮影するのはいいが、ときには色彩の美しさにこだわっても撮影してみたくなる。もちろん、生態の面白さと色彩の鮮やかさの両方が揃う被写体なら、それに越した事は無い。

 花と昆虫の組み合わせは、おそらく昆虫写真の中でも人気が高い場面だろうと思う。何といっても、一枚の写真で季節感が表現できることと、花の色彩や形態も魅力となるからだ。それに、花で待っていれば、昆虫に遭遇できるチャンスも大きい。

 今日は、ゼニアオイの花とニホンミツバチ(写真上)、
 
 ヒルザキツキミソウとアシグロツユムシ幼虫(写真中)、

 サツキとコシブトハナバチ(写真下)の組み合わせを撮影してみた。

 ちなみにコシブトハナバチの就寝は、口のみで体を支える格好となる。

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

葉っぱの色 2006/06/04(その1)
 昨日、カメノコハムシの食草、アカザは、別名シロザとも呼ばれることを書いたが、そのシロザと呼ばれるわけは、本日の写真を見れば納得できる。

 植物図鑑をさらに調べてみると、シロザとアカザを区別してあるものもあった。ただし別種ではなく変種という扱いである。変種はVarietyの訳語で、亜種より
下で、品種より上の分類階級ということだが、これは少しわかりづらい。

 シロザと思われる株を選んで撮影してみたが、じつは白い部分がほんのりとピンク色のものもあって、白、赤の区別がつかない株も多数あることがわかった。
 
 ついでにアメリカフウロの葉っぱの色も面白くて、撮影してみた。
こちらは部分的な「草もみじ」。同じ属のゲンノショウコの葉っぱも赤く色づく。
 

(E-500  35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
新開 孝

シャチホコガ幼虫 2006/06/03(その2)
 子供の散歩に付き合い、歩くうちに枯れ葉がちらりと目に入った。そう一瞬は枯れ葉と思ったけれど、立ち止まってよく見ればシャチホコガの終令幼虫だった。
 この芋虫は、芋虫にして芋虫らしからぬ様態をしており、長い胸脚を開いて威嚇する様子は、まさに人をたぶらかすには充分な効果を発揮していると思える。

 今日はこのシャチホコガ幼虫を撮影していると、通りすがりのおばさまが、いきなり興味をしめされ、声を掛けられた。
 私はこういうときには、嫌な顔もせず優しく説明する。仕事柄の性癖かもしれない。すると、上品なおばさまは、首から下げていたコンパクトデジカメで撮影をなさった。このシャチホコガ幼虫には、かなり感激なさったようだ。

 やはり得体の知れない生きものの名前を知ることは、それはやはり誰でも楽しいことなのではないか、と思う。
 自然観察などという言葉を使えばなにか堅苦しいけれど、人の好奇心をくすぐるものというのは、自然物、人工物を問わず、いろいろ身の回りにころがっているのであり、それをおもしろがれる感覚こそが大事なのだと思う。

(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

カメノコハムシとアカザ 2006/06/03(その1)
 近くの清瀬4小の裏は「せせらぎ公園」として小川と遊歩道が設えており、帯状に整備された植栽も多様で、散策する人も多い。

 ここではアカザがあちこちで群生しており、そこにはカメノコハムシが見つかる(写真上)。カメノコハムシは、成虫も幼虫もこのアカザの葉っぱを糧にしている。

 さて、アカザのまるでカラースプレーを吹きかけたような色合いは、とても目を引く(写真下)。この色彩をちゃんと再現できるのか、少し不安になりながらも撮影してみた。なぜ不安になるかと言えば、カメラのモニター画面上では設定をどういじくっても、肉眼で見る色合いとはほど遠いものがあるからだ。
 しかし、撮影後にパソコンへ写真データを取り込んでみれば、それほど極端には色合いの違いはなかった。
 OLYMPUSのデジカメでは、Nikonのそれよりか色彩的にはおとなしい仕上がりであり、どちらかと言えばナチュラルな、忠実な再現だと私は感じている。

 で、アカザという植物をあらためて調べてみると、なんとこれまで別種と思っていたシロザと同じ種類ということを知って、ちょっとびっくりした。

 図鑑の解説によれば、シロザは普通にはアカザと呼ばれるそうだ。白と赤ではまったく別物に思えるが(ワインのごとく!)、じつは同じ植物なのである。
 その理由はアカザなりシロザなり、その葉っぱの様子をじっくりと眺めてみれば、おそらく誰でも納得いくことだろうと思う。思うけれど、しかしこの和名の重複は、やっぱりややこしい。

(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)
 新開 孝

ヨツモンクロツツハムシ 2006/06/02(その3)
 サワフタギの葉っぱで、ヨツモンクロツツハムシのメスを見つけた。

 なぜメスとわかったとか言えば、お尻に卵を付けていたからである。
卵がかろうじてお尻にぶらさがっている理由は、メスのうんちがそれをつなぎ止めているからである。

 ツツハムシの仲間のメスは、産み落とした卵を後ろ脚で受け止めて保持したあと、今度はその卵を自分の糞で塗り固めるのである。
 卵を糞カプセルにつつんでから、ポイッと捨てるのである。お母さんの糞は、いずれは、ふ化した幼虫の家になるわけだ。誕生祝いに家を設えてくれる、子供思いの母親なのである。

 ふ化した幼虫はこのうんちハウスを背負って徘徊し、葉っぱの餌を食べては、今度は自分の糞をリフォームに利用することとなる。いやリフォームというよりか増築なのである。

(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)新開 孝

花外蜜腺のお客さん 2006/06/02(その2)
 アカメガシワの大きな葉っぱの付け根には、二つの花外蜜腺がある。
 この花外蜜腺にアリの仲間が訪れている光景はよく目にする(写真上/アミメアリ)。

今日はアミメアリ、クロヤマアリ、トビイロシワアリ、テラニシシリアゲアリなどの姿を見たが、それ以外に、

 ヨツボシテントウ(写真中)や、

 ナミテントウ(写真下)の姿もあった。

 以前、ソメイヨシノの花外蜜腺にアシナガバチが来ていたことを書いたと思うが、こうした珍客到来の図を見るのも昆虫観察のささやかな楽しみの一つだろう。

(E-500 35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

新開 孝

鳴く芋虫に会う 2006/06/02
 ウスタビガは、壷細工のような薄緑色した繭をつくることでよく知られている。
そしてちょうど今時分の関東平野部の雑木林では、ウスタビガのでっかい終令幼虫が見つかるころだ。しかし、いざ探して次々と見つかるものでもない。

 今日は林の中を歩いていて、ふと足を止めた。この、ふと何かの予感を感じ取る技は、自然観察を長く続けているうちに養うことができるが、人それぞれの個性も絡んで、技には様々なバリエーションがあると思う。おそらく興味の対象の違いによって、ふと立ち止まるタイミングも違ってくることだろう。

 さて、ふと立ち止まったその瞬間、「チィー」と間延びした鳴き声が頭上の梢から聞こえた。この「チィー」という音は、幼いネズミの鳴き声にそっくりでもある。
 静かに佇んでいれば、ようやく聞き取れる小さな一鳴きであったが、コナラの梢をしばらく眺めていると1メートルも離れていないすぐ近くに、声の主が見つかった。それは丸々と肥えたウスタビガの終令幼虫であった(写真)。
 
 ウスタビガ幼虫を、その「ネズミ鳴き」の声で見つけたのは、後にも先にも今日が初めてのことであった。

 ウスタビガ幼虫が鳴くときの様子を見ていると、体をググッと縮めるような仕草をする。発音の仔細はよくわかっていないようだが、幼虫の体のどこかを収縮時に擦っているのではないか、と言われている。

 ささやかな「チィー」という発音でもって、外敵を追い払うつもりであろうか?少し可愛そうだが、この幼虫の体に触れてみると「チィー」を聞く事が出来る。

(E-500 35ミリ+1.4倍テレコン)新開 孝
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