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【合格体験記】約2ヶ月の独学で応用情報技術者試験に一発合格!| 新米エンジニア11号の合格体験記

2024/04/29に公開

"Hello World!"、新米エンジニア11号です。
今回は自分が基本情報技術者試験合格後に、約2ヶ月で応用情報技術者試験に独学で一発合格した際の体験記についての記事です。今回は、特に自分が合格するために行なった勉強方法について紹介します!

https://zenn.dev/new_rice_eng11/articles/5aea4c3548b166

https://zenn.dev/new_rice_eng11/articles/ceca7b56a2683b

はじめに

私は大学院生の時に応用情報技術者試験(令和5年度秋季)に挑戦し、一発合格を果たしました。

受験結果は午前、午後ともに70%を超えるという結果で終わりました。試験終わってからの体感でも、70%よりちょい上ぐらいかなと思っていたので、ある意味で予想通りみたいな感じに終わりました。

詳細な試験結果は次の通りです。

そもそも応用情報技術者試験って?

応用情報技術者試験とは、ITに関連する国家試験の1つです。”応用”と冠されているように 高度IT人材を目指す人のための資格で基本情報技術者試験の上位にある試験のことです。年2回しか試験が行われず、ITパスポート試験及び基本情報技術者試験がCBT形式であるのに対し、応用情報技術者試験は筆記試験になります。

私が受けたときの合格率は約23%[1]であり、毎年約20%ぐらいの合格率になっています。そのため、単純に考えると5人に1人が合格するような試験であり、難易度は高めであるといえます。受験者の年齢層も平均年齢が30歳とわりと高めになっています。試験会場では自分より年上が多いなっていう印象を持っており、気おくれしてましたが、案外そんなこともなかったです。

(ちなみに、私のような大学院生のみの令和5年度(春季・秋季)の合格率に絞ると、約46%ほどの合格率になります。毎回、大学院生の合格率がめちゃくちゃ高いですね。更に言うと、私のような情報系以外の大学院生の合格率は51%と、学生中では最も合格率が高い学生群になっています。)

一応、試験概要を示しておきます。

当時の私のスペック

  • 理系の大学院生
  • 応用情報技術者試験のために、基本情報技術者試験を事前に取得
  • 専門が化学なため、IT関連の知識は一般教養レベル
  • 過去にpythonを1ヶ月ほど勉強した経験がある。が、ほとんど内容を覚えていない。

基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の違い

試験の難易度があがるとか、1年に2回しか受験チャンスがないとか色々あります。

ですが、私が思うに最も大きな違いは、

出題形式が記述式に変わることです!!!

つまり、手書きです!今までCBTで楽させてもらっていたのに、応用情報技術者試験から手書きになります。

手で文字を書くことが本当にニガテなので、本当にキツイ戦いでした。

なぜ応用情報技術者試験を受けたの?

Answer:「エンジニアの体系的な知識の獲得(インプット的な面)」と「応用情報技術者試験への合格(アウトプット的な面)」です。

詳しいことは以前の記事に記載したので割愛。

応用情報技術者試験の勉強方法

というわけで、本筋の応用情報技術者試験の勉強方法です。これまでに基本情報技術者試験を受けてきたのである程度の知識はある状態からの挑戦です。

ここで1つ注意なのですが、正直どのテストでも私は完璧を目指していないです。だから、まあこんだけやったらまあ、受かるでしょ!みたいなラインまでしかやってないです。そのため、100%まで知識を極めたいって人には向いていないと思います。

というわけで、私の勉強方法を紹介します。

今回は、午前試験と午後試験の対策を合わせた約2ヶ月間の勉強スケジュールを示します。
勉強時間的には、平日は行きと帰りの電車の中と寝る前の時間がメインの勉強時間で、あとは隙間時間にやるっていう感じなので、平日2~3時間ぐらいです。土日は最初の1ヶ月目は5~6時間で、2ヶ月目は2~3時間ぐらいでした。(試験勉強を開始したのが8月途中くらいなのですが、私はお盆明けからめちゃくちゃ忙しかったのを記憶してます。そのため、勉強時間が減っていっているのは怠慢じゃないです、、、、。今でもよく研究の合間に勉強してたなって思います。)

①1週間目(1日目~7日目):午前試験用の参考書を1周する(1周目)。

②2週間目(8日目~14日目):午前試験用の参考書を1周する(2周目)。&応用情報技術者試験過去問道場をやる。

③3、4週間目(15日目~28日目):応用情報技術者試験過去問道場をやる。&午後試験用の問題集を解く(1周目)。

④5週間目(28日目~35日目):午前試験用の参考書を1周する(3周目)。&応用情報技術者試験過去問道場をやる&午後試験用の問題集を解き終わる(1周目)。

⑤6、7週間目(36日目~56日目):応用情報技術者試験過去問道場をやる&午後試験用の問題集を解き終わる(2周目)。

⑥8、9週目(57日目~63日目):まとめテキストを1週する&午前試験用の参考書を一周する(4週目)&当日の試験で解く分野だけを午後試験の問題集を解く(3週目)&応用情報技術者試験過去問道場で最低でも直近2年間分の過去問を解く。

⑦テスト本番:ちゃんと時間に余裕を持って、会場に向かう。

それぞれのフェーズについて説明します。

①1週間目(1日目~7日目):午前試験用の参考書を1周する(1周目)

①のフェーズでは、ざっくりと参考書を1周します。応用情報技術者試験の問題集は分厚く、用語も難解なので、大分読むのがキツイと思います。そのため、①でのポイントは、いつも通りざっくりと読むことです。細かい内容は後々で抑えればよいので、①の段階では全体像を掴むためにも、さらっと読みましょう。参考書には確認問題とかがついていると思いますが、やれたらやってもいいと思いますが、自分は問題と解答を読むことで、問題の温度感を把握することに用いていました。

ちなみに自分が使った参考書は次のモノです。

https://www.amazon.co.jp/令和06年【春期】【秋期】-応用情報技術者-合格教本-大滝-みや子/dp/4297138654/ref=asc_df_4297138654/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=676036410708&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=8914175724866639652&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009307&hvtargid=pla-2247804171598&psc=1&mcid=c3dea1aa056d3e7ab376dbf97633657d&th=1&psc=1&gad_source=1

この参考書を用いた理由は、情報量が多く、細かい部分の説明もしっかりしていると感じたためです。使ってみた感想は、自分の予想通りめちゃくちゃボリューミーでした。なので、私のような知識が少ない自覚がある方はぜひ使ってみてください。

②2週間目(8日目~14日目):午前試験用の参考書を1周する(2周目)。&応用情報技術者試験過去問道場をやる。

今までの試験勉強から過去問道場に触れるのは早ければ早いほど良いということを学習していたので、さっさと参考書の2週目を終わらせて、過去問道場に取り掛かりました。また、私は令和4年?(当時の最新の過去問の年度)から平成26年度春ぐらいまでを2周しました。また、間違えた箇所についても過去問道場では解きなおすことができるので、その機能もしっかりと活用しました。

話が変わりますが、ITパスポート試験、基本情報技術者試験の科目A、応用情報技術者試験の午前試験を合格するためには過去問をどれだけやりこむのかが非常に重要です。なぜならば、これらの試験は過去に試験で出た問題が流用されて使用されているからです。つまり、過去問とまんま同じ問題が本試験でも出てくるってことです。しかも、2、3問どころではなく、めちゃくちゃでます。試験結果を左右するほどでます。なので、過去問はめちゃくちゃやりましょう。(いつものです。)

応用情報技術者試験過去問道場の登録は無料なので、ぜひ皆様もこのサイトを活用してみてください!
https://www.ap-siken.com/apkakomon.php

③3、4週間目(15日目~28日目):応用情報技術者試験過去問道場をやる。&午後試験用の問題集を解く(1周目)。

この時期から、過去問道場と並行して、午後試験の問題集を解き始めていました。私は応用情報技術者試験を受験する目的の1つにエンジニアの体系的な知識の獲得があったので、全ての問題を解きましたが、時間的余裕が無い人は分野を絞って解くのも良いと思います。午後試験は11問出ますが、そのうち5問だけ解けばよいので、分野を絞るのは戦略的にも理にかなっていると思います。

ちなみに自分が使った参考書は次のモノです。
https://www.amazon.co.jp/2024-応用情報技術者-午後問題の重点対策-小口達夫、アイテックIT人材教育研究部/dp/4865753168/ref=asc_df_4865753168/?tag=jpgo-22&linkCode=df0&hvadid=676036410708&hvpos=&hvnetw=g&hvrand=8914175724866639652&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009307&hvtargid=pla-2247804180678&psc=1&mcid=f760df01cb7f35f8863f8ba97deb6f00&th=1&psc=1&gad_source=1

この参考書を用いた理由は、それぞれの分野に対して問題と解説がしっかりしていると感じたためです。使ってみた感想は、自分の予想通りめちゃくちゃ勉強になったと感じています。解説もめちゃくちゃあるので、間違えた問題も直しやすくすごく良い本だと思っていました。

④「午前試験用の参考書を1周する(3周目)。&応用情報技術者試験過去問道場をやる&午後試験用の問題集を解き終わる(1周目)」

このフェーズでは午後試験の問題集を解き終え、本番でどの分野の問題を解くかを決めていました。基本的には問題集を解いたときのやりやすさ、手ごたえ、正答率を基に、スタメンとサブを決めました。基本的には本番ではスタメンを解く気でいました。ただ、スタメンの問題があまりにも解けない場合はサブを解く気持ちでいました。

スタメン:問1,問2,問4,問7,問9
サブ:問10,問11

詳しく知りたい方は下の表を参考にしてみてください。

出題内容 私との相性 理由
問1 情報セキュリティ - 必須問題なため、必ず解く
問2 経営戦略 問題文を読めば、何とかなることが多いから。逆に読解が遅いとじかんばっかりかかるかも。また、簿記みたいな計算問題が頻出する点も注意が必要です。
問3 プログラミング × プログラミングは何もわかりません。ただ、プログラミングを普段行っている人はすごく解きやすい問題であるみたいです。
問4 システムアーキテクト 計算は多い。私は計算は苦手ではないし、内容的には理解しやすいと感じたから。が、計算苦手だとキツイ気がする。
問5 ネットワーク できるときはよくできるが、できないときはマジでできない。
問6 データベース × マジで無理。ただ、SQLの経験がある人は解きやすいかもしれない。
問7 組込みシステム開発 個人的にはこの問題は非常に解きやすいことが多い。この問題はどんな人でも1回は過去問解いてみてほしい。本当にオススメ。
問8 情報システム開発 できるときはよくできるが、できないときはマジでできない。
問9 プロジェクトマネジメント 読解問題なことが多い気がします。
問10 サービスマネジメント 読解問題な気がします。ただ、経営戦略やプロジェクトマネジメントよりも個人的に点数が取りにくい。
問11 システム監査 読解問題な気がします。読解問題の中でも、個人的に一番解きにくいです。抜き出す箇所や内容が難しいと感じることが多かったです。

総評としては、私のようなIT知識が乏しい人は読解問題をメインで選択すると良いと思います。読解問題の選択は個人の相性によるところが大きいと思うので、自分に合った問題を選択してください。ただ、読解問題は確信をもって答えるのが難しいことがあったり、本番の試験にも影響されやすくなったりすると思います。そのため、自分が得意なテクノロジ系の問題もスタメンに入れて置くと点数が安定しやすくなるんじゃないかと思います。特に、組込みシステム開発は全員にオススメします。計算が得意ならシステムアーキテクトもいいと思います。ネットワーク、データベース、プログラミング、情報システム開発は業務でやっている人が強いと思います。

⑤6、7週間目(36日目~56日目):応用情報技術者試験過去問道場をやる&午後試験用の問題集を解き終わる(2周目)。

⑥8、9週目(57日目~63日目):まとめテキストを1週する&午前試験用の参考書を一周する(4週目)&当日の試験で解く分野だけを午後試験の問題集を解く(3週目)&応用情報技術者試験過去問道場で最低でも直近2年間分の過去問を解く。

⑤,⑥については知識の定着を図るために復習と解きなおしをしていただけなので、特に説明もいらないかなと思います。この1か月間は非常に忙しく、毎日追われていたのを覚えています。勉強時間を無理やり作り出すことができていたのは、良かったかなと思います。
前のステップにもありましたが、ちょくちょく午前試験用の参考書を読んでいるのは知識の抜け洩れを防ぐためと知識の定着を図るためです。

自分が使用したまとめ用の問題集のリンクを張って起きます。予想問題を目的に購入しました。
https://www.amazon.co.jp/2024春-応用情報技術者-総仕上げ問題集-アイテックIT人材教育研究部/dp/4865753109/ref=pd_sim_d_sccl_3_4/358-9166986-4651765?pd_rd_w=xfRqi&content-id=amzn1.sym.3692fc9b-b0ec-40e5-9147-81a123bffc58&pf_rd_p=3692fc9b-b0ec-40e5-9147-81a123bffc58&pf_rd_r=BEZ2BDH5FK72R0F6VNTF&pd_rd_wg=6go7f&pd_rd_r=e0160d71-ee6c-4212-9dac-8f480f0bec92&pd_rd_i=4865753109&psc=1

⑦テスト本番:ちゃんと時間に余裕を持って、会場に向かう。

基本情報技術者試験と同様に時間に余裕を持っていきました。
ここからは勉強方法とは関係ないので、本番の試験での注意点だけまとめます。

  • 試験の集合時間は受験票に記載されいる試験開始時刻の30分前です。受験票を良く確認しましょう。
  • 受験票に張る写真の裏に、生年月日、名前、受験番号生年月日、名前、受験番号は記載しましたか。写真がはがれた時用のものですが、受験票に記載の旨があります。
  • 中休みは近くのコンビニは物凄く混みます有り得ないほど混みます。そのため、お昼や飲み物は事前に準備をするか、午前試験を途中退出し早めにコンビニに行くかしましょう。
  • 午後試験の解答欄は思ったよりも小さいです。細かい文字を書けるシャーペンか、先の尖った鉛筆を用意しましょう。私はこれを怠り、詰みかけました。なんで何年も前のセンター試験で使ってた鉛筆をそのまま削らずに、持っていくかな。試験中、自分のアホさに悲しくなってました。

まとめ

というわけで長々と応用情報技術者試験の合格体験記を書いてきましたが、最後にまとめます。

①1週間目(1日目~7日目):午前試験用の参考書を1周する(1周目)。
②2週間目(8日目~14日目):午前試験用の参考書を1周する(2周目)。&応用情報技術者試験過去問道場をやる。
③3、4週間目(15日目~28日目):応用情報技術者試験過去問道場をやる。&午後試験用の問題集を解く(1周目)。
④5週間目(28日目~35日目):午前試験用の参考書を1周する(3周目)。&応用情報技術者試験過去問道場をやる&午後試験用の問題集を解き終わる(1周目)。
⑤6、7週間目(36日目~56日目):応用情報技術者試験過去問道場をやる&午後試験用の問題集を解き終わる(2周目)。
⑥8、9週目(57日目~63日目):まとめテキストを1週する&午前試験用の参考書を一周する(4週目)&当日の試験で解く分野だけを午後試験の問題集を解く(3週目)&応用情報技術者試験過去問道場で最低でも直近2年間分の過去問を解く。
⑦テスト本番:ちゃんと時間に余裕を持って、会場に向かう。

これはあくまでも私の合格体験記です。仮に私の合格体験記を参考にするなら、読者様の状況や知識レベルに応じてカスタマイズしていただけますと幸いです。読者の皆様が読者の皆様の体験記で応用情報技術者試験に合格できることを陰ながら応援してます!

最後になりますが、ここまでお読みいただきありがとうございました!


脚注
  1. 応用情報技術者試験 統計情報
    https://www.ipa.go.jp/shiken/reports/toukei.html ↩︎

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