BCP対策は発電機だけではない

GHP(ガスヒートポンプ)

前回はLPガスと軽油や重油などの燃料と比較して、その優位性やLPガス発電機の重要性などについて話しました。 ですがLPガスの魅力を話したりなかったので、今回はBCP対策は発電機だけではないという話をします。

BCP対策で優位性のある燃料は?

現代社会における電源の重要性については触れてきました。 電源がないと照明は使えず真っ暗になりますし、空調も使えません。 そうすると冬場は寒い夏場は暑い、当たり前ですが耐えるのは難しいです。

冬場は石油ストーブやファンヒータ(石油)などないと暖を取ることができません。 これらは灯油などをストックしておく必要があります

夏場は電源が無ければルームエアコンもEHP(電気式ヒートポンプパッケージエアコン)といわれる空調は使用できません。 冬場のストーブやヒータに代わるものはあるのでしょうか?

暑い寒い以外はどうでしょうか?

もしもLPガスを常備していた場合で停電していない状況を考えてみます。

定常時の電力・ガスの流れ 空調機がEHPの場合

まず、EHPについてご説明します。 皆さんの身の回りにある空調機は1台の室外機に室内機が複数台つながっているパッケージエアコンが多いと思います。

これが三相電源などの電気で運転しているものをEHP(電気式ヒートポンプパッケージエアコン)といいます。 図1.図2ではこの電気で運転するEHPを空調機として採用した場合を例に挙げます。

LPガスのバルク貯槽(ガスの貯蔵タンクの大きいもの)があればガスコンロやガスヒータ、給湯器に普段使いできます。 もしもガスヒータではなくて石油ファンヒータなどの場合、災害が起こると灯油が入手できず灯油切れで暖を取れなくなる可能性があります

ピンクのラインは電力会社から電気を購入しているラインを示しています。

                      図1.定常時(停電なし)の電力・ガスの流れ EHP設置パターン

停電時の電力・ガスの流れ 空調機がEHPの場合

前図の図1の状況で電力会社からの電源が途絶した場合の電力・ガスの流れを考えます。

電源が途絶するとLPガス発電機は自動起動します。 そのため図2の設備類であるガス給湯器、電気式パッケージエアコンうや照明器具はバックアップされます。 ※但し、発電機でバックアップできる特定負荷にあらかじめ入っている負荷に限ります。

                      図2.災害時(停電状態)の電力・ガスの流れ EHP設置パターン

定常時の電力・ガスの流れ 空調機がGHPの場合

図1.図2では三相電源で起動するEHP(電気式のヒートポンプパッケージエアコン)を採用した例でしたが、今度はGHP(ガス式のヒートポンプパッケージエアコン)を採用した例を示します。

GHPは特に電源自立型GHPですと停電時にスイッチ1つで電源がない状態から起動し空調してくれます。 これは室外機内にエンジンがありこれが発電しコンプレッサ(冷凍サイクルの圧縮機)を稼働させてくれるからです。

つまり図1.図2では発電機が起動すれば空調は機能しましたが、図3.図4では発電機が起動しなくても空調できることになります。

これが意味するのは何か?

LPガス発電機は前回話しました通り、ディーゼル発電機と比較するとイニシャルコストが高くなります。 ですので空調機のバックアップを発電機容量に転嫁すると莫大なコストになることが予想できます。

ですので、発電機設置計画の際には空調機は発電機でバックアップするのをあきらめるお客様もいらっしゃいます。 GHPなら空調機バックアップしなくてもすむ可能性が高くなりますのでおススメのソリューションです

                         図3.定常時(停電なし)の電力・ガスの流れ GHP設置パターン

停電時の電力・ガスの流れ 空調機がGHPの場合

最後に図3の状態で停電になった場合です。 停電しても発電機が自動起動してバックアップしますが、電源自立型GHPの場合、停電時に停止しますが、スイッチ1つで再起動できます

図4を採用する最大のメリットは空調負荷が発電機でバックアップすることがないため、発電機容量を小さく計画できることです!

                        図4.災害時(停電状態)の電力・ガスの流れ GHP設置パターン

えっ? 空調機と発電機でトータルコストが膨らむ? 鋭い指摘ですね。

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