コメディアン 萩本欽一さん
一病息災
[萩本欽一さん]脳梗塞(1)朝、目覚めると右手にしびれ 起き上がると「横にドドドーッと揺れた」
1966年、お笑いコンビ「コント55号」でデビューし、「なんでそーなるの!」のギャグで一躍、お茶の間の人気者になった。「欽ちゃんのどこまでやるの!」など出演する番組の視聴率の合計が100%を超えて「視聴率100%男」と称された時期もある。
63歳で社会人野球チームの監督になり、73歳で大学に入学。年齢を気にせず生きてきたが、80歳を迎える頃から、体力の衰えを感じるようになった。
つまずいたり、よろけたり。「自分の体、いったいどうなっちゃったの?」と首をひねることが増えた。
2022年7月13日朝、自宅で目覚めて、右手にビリビリとしびれを感じた。あまり気に留めなかったが、トイレに行こうと起き上がり、めまいに襲われた。
「横にドドドーッと揺れた」。体がふらつく中、しびれは肘より上にじわじわ広がってきた。
「まずいぞ。脳 梗塞 かもしれない」
一大事に気づけたのは、愛煙家だったから。かかりつけの医師から「脳梗塞に気をつけて」と注意を受けていた。脳梗塞は、脳の血管に、血液の塊(血栓)が詰まる病気。喫煙すると血栓ができやすくなり、脳梗塞の発症リスクが高まる。
突然のめまいや、片側の手足のしびれなど症状も知っていた。
駆けつけたマネジャーの運転する車で病院に向かった。
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コメディアン 萩本欽一 さん(82)
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