プロレスラー 蝶野正洋さん
一病息災
[蝶野正洋さん]脊柱管狭窄症(1)20歳で新日本プロレスに入団 「闘魂三銃士」を結成
アントニオ猪木選手率いる新日本プロレス(新日)で30年近く活躍。サングラスとひげの 厳 つい 風貌 と圧倒的な強さで「黒のカリスマ」と呼ばれ、プロレス人気を 牽引 した。大みそかのバラエティー番組の「ビンタおじさん」としてお茶の間の人気者にもなった。
2021年12月、「脊柱管 狭窄 症」の手術を受けた。背骨の中にある「脊柱管」が狭まり神経を圧迫、下半身に痛みやしびれが起こる。今はまだリハビリ中で「痛みは完全にとれていないし、昔のようにすぐ回復しない」としながらも、リング復帰を目指す。
プロレスラーになったきっかけは、10歳代の終わり、受験勉強の息抜きにテレビで試合を見たこと。100キロを超える大男たちが素早く動き回り、キレのある技を繰り出す姿に魅せられた。スター選手が高級車を乗り回す姿にも憧れた。
1メートル86の長身で運動神経と腕っ節には自信があった。
「ケンカをして稼げるし、多くのファンから声援をもらえる。最高じゃないか」
1984年4月、20歳で新日に入団、同期の武藤敬司、橋本真也の両選手と「闘魂三銃士」を結成し、頭角を現していった。
だが、まばゆいスポットライトがあたる裏側では常にけがとの闘いがあった。デビュー直後の試合で、受け身がうまく取れず、首に衝撃が走った。1か月ほど、寝起きの際にめまいが止まらなくなった。
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プロレスラー 蝶野正洋 さん(59)
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