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医療・健康・介護のコラム

[タレント 矢口真里さん](下)今も多いアンチコメント 体より精神が削られるのはつらい…強くなるには「味方がいる」と思うこと

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 卒業して母となったモーニング娘。第2期メンバーの矢口真里さんは、昨年10月に次男を出産して、多くのママさんメンバーと同様に、芸能活動を続けながら子育てをしています。メンバーになったその年にNHK紅白歌合戦出場、日本レコード大賞最優秀新人賞受賞と、一躍トップアイドルの仲間入りをした矢口さんですが、プライベートの報道で評価は一転、1年半の休業など苦しい時期も。山あり谷ありの芸能活動と、その心の内を聞きました。(聞き手・渡辺勝敏、写真・中山博敬)

モー娘。の忙しさに高校を1年で退学

[タレント 矢口真里さん](下)今も多いアンチコメント 体より精神が削られるのはつらい…強くなるには「味方がいる」と思うこと

――小さいころから芸能界を志望していたんですか。

 幼稚園のころから歌うのが好きで、ずっと芸能界を目指していました。小学生の時にはミュージカル「アニー」のオーディションを受けて、最終選考まで行ったんですよ。主役のアニーのつもりで受けたのに、体が小さいからって妹役でしたが。タレントスクールにも行ったし、いろんなオーディションにも応募しました。中学3年の進路相談で「歌手になりたい」って言ったら、先生に「今は真面目な話をしているんだ」と言われました。こっちは真剣なのに。中学を卒業する春にモーニング娘。に受かったんだから、担任の先生はびっくりしたと思います。

――1998年に保田圭さん、市井紗耶香さんと一緒に加わりました。この年は、NHKの紅白歌合戦初出場などモー娘。の快進撃が始まった年ですね。

 芸能界に入ったら、スタートダッシュで、スピードが半端じゃなかったです。2年間、受験勉強を頑張って希望した県立高校に合格したのに、入学と同時にモー娘。が始まったんです。学校には1、2時間目しかいられないようなことも多くて、続けるのが難しくて、1年でやめることになったのはとても残念。だけど、紅白歌合戦やレコード大賞とか、すごくいい経験をさせていただいた、ぎゅっと濃厚な時間でした。

 「LOVEマシーン」が出た99年とか、2、3年はものすごく忙しくて、眠るのは移動中という感じで、とにかく時間がなくてきつかった……。私はダンスが全然ダメでなかなか覚えられないし、歌詞を覚えるのも大変。次から次へと新しい曲が来るので、頭がパンパンでパンクしそうでした。

紅白出場の夜、帰宅途中の電車で年が明けた

――モー娘。の活動のため、共同生活をするメンバーもいる中で、横浜市の実家から電車で仕事に通っていたそうですね。

 うちに戻ると気持ちがリセットされるんです。癒やされる。お母さんが用意してくれた朝ごはんを食べて出かけられるということもあったけど、何よりも精神的に自分を保つには家族がいる自宅にいたかったんです。横浜市でしたが、東京へは相鉄線と東海道線を乗り換えて1時間半。一番忙しかったデビューから3年、電車で通いました。混雑ぶりが半端じゃなくてきつかったー。 大晦日(おおみそか) にNHK紅白歌合戦に出た後、電車でうちに帰った時には、友達の家で年越しをしようと思っていたのに、乗客がまばらな相鉄線の中で年が明けちゃって、その時はちょっと寂しかったですね。あまりに大変だったので、2001年には両親に頼んで、東京に引っ越してきてもらいました。

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