下肢静脈瘤の診療を開始いたしました

下肢静脈瘤という病気をみなさんはご存じでしょうか？

推定で日本に、1,000万人ほどの患者さんがいると考えられている、比較的ありふれた疾患です。特徴としては、足にボコボコとした血管の瘤（コブ）がでてきて、足のむくみや倦怠感（だるさ）がでたり、足をつりやすく（こむら返り）なってしまいます。

さらに病状が進行すると、足に色素沈着（皮膚が茶色くなる）や皮膚炎（痒みや赤みがでる）を起こし、最終的には皮膚潰瘍（ひふかいよう）といって皮膚に穴があいた状態になってしまうことがあります。

気温が下がり冬になるにつれて、再びコロナの感染が拡大しているというニュースが世間を騒がせておりますが、そうなるとまた外出が減り、家の中で過ごされている方も多いかと思います。下肢静脈瘤という病気は、運動量が減ったり足の筋肉が衰えると、その症状が悪化してしまうという特徴があります。

もしかすると、足のむくみやだるさが、ひどくなってきている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

当院では、エコー（超音波）という機器を用いて下肢静脈瘤の診断をすることができます。
エコー検査は全く痛みのない検査で数分で済みますし、座ったままでもお受けいただけるので、体力に不安のある方や気になる症状のある方に気軽にお受けいただけます。

また、当院では日帰り治療も行えますので、下肢静脈瘤を発症している方の場合は、診察だけでなく、その治療についてもご提案させていただいています。

下肢静脈瘤は、硬化療法といって血管に注射をする治療や、血管内治療というカテーテルなどを用いて行う治療があります。どちらも入院の必要はなく、日帰りで行うことができますので、お仕事のある方にも比較的受けやすい治療となっています。

足にボコボコとした血管のコブが浮き出てきていて、むくみやだるさなどの気になる症状のある方は、ぜひ一度診察にいらしていただけたらと思います。

• 下肢静脈瘤の診察では、その他一般の皮膚科・形成外科疾患と比べて、初診時にお時間をいただくことが予想されます。そのため、診察をご希望の場合は事前にお電話でご予約いただけますと、比較的スムーズにご案内が可能となります。
  ご予約がない場合は、待ち時間が長くなったり、別日でのご案内となる可能性もございますので、あらかじめご了承ください。