もしかして同一人物?

皆様こんばんは!
今回は以前より気になっていたある人物について少し検証してみたいと思います。
その人物とは、地球連邦大統領!
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モブに近いキャラでさえしっかりと名前が決まっていることが多い2202では珍しく名前が不明であり(あるいは、姓は「地球」で名前は「連邦」なのかもしれませんが。笑)、どのような事情で大統領の地位にいるのかすら不明の2202屈指の謎キャラです。

はっきり言ってしまえば、2202のベースとなった「さらば/2」に登場した地球連邦大統領のリメイクキャラというだけなのですが、そこはやはり設定としてこの人物の正体をはっきりさせたいというのが人情というもの。
2202で登場する前の設定として何かヒントになるものは無いかといろいろ探してみました。
で、結論としてはもしかしたらこの大統領と同一人物と言えるのではないかと思える人物を発見しました!

その人物とは2199第2話で司令部で沖田達と話している各管区の責任者たちの一人、USA管区の責任者です。
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その人物は右から2番目、EU管区の責任者である女性の横にいますが、髪形を横分けからオールバックに変更したとすれば、昔の地球連邦大統領と言っても通用する風貌をしています。

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実際はアップにすると、「似ているかな?」レベルなのですが・・・(苦笑)。
しかしもしこのUSA管区の代表者と地球連邦大統領が同一人物であるとしたら、2202で描かれていた様々な描写に説明がつきます。

短期間で誕生した地球連邦

地球連邦はガミラス戦役後に機能を喪失していた国連を解体し、再統合した存在であると説明しています。
私はこの地球連邦は唯一の主権国家というよりも、EUの制度を世界レベルに広げた程度の存在であると考えていますが(故にEU大統領と同様に地球連邦でも大統領制が採用されている)、それにしてもこの地球連邦が誕生するのはヤマトが地球に帰還してからわずか1年程度です。
もちろん、ヤマトがイスカンダルへの航海を続けている間に、各首脳の間でこの地球連邦の構想が話されていたのかもしれませんが、しかし、いくらコスモリバースシステム獲得の功績があるとはいえ、極東管区が主導権を握るこの地球連邦構想を極東管区単独で他の管区を納得させることができるかはかなり疑問です。

むしろ極東管区以外に国連内で強力な発言力を有する管区が地球連邦誕生に協力していたと考えるほうが自然です。
そしてそれはどこかと考えるならば、USA管区であると考えるのが一番です。

恐らく2190年代の国連においてもUSAは現在同様1、2を争う強い発言力を有していたと思われます。
そして、この時代にも日米安保が存在していたかはわかりませんが、恐らく極東管区の中心である日本政府とも友好関係は続いていたのではないかと思われます。
その為、国連に代わり新しく地球連邦構想が登場した時は、いち早く極東管区とタッグを組んでその構想の実現に協力したのではないでしょうか。
もちろん、この背景には連邦内でのUSAの発言力を確保し、世界のリーダーとしての地位を維持し続けるという政治的な思惑があったと思われます。
しかし、ヤマト計画の成功で発言力を増した極東管区と、旧国連で最大の勢力であったUSA管区が協力したことにより、地球連邦はわずか1年という短期間の成立が可能になったのではないでしょうか。
そしてUSA管区の代表は地球連邦成立に協力した見返りとして史上初の地球連邦大統領のイスを得たのではないかと思われます。

特別混成艦隊はUSA軍主体?

またこの設定が正しいとするならば、2202第1話でガミラス艦隊と共同作戦を行った地球連邦特別混成艦隊が、妙にアメリカ海軍由来の艦艇名が多かったことにも納得できます。
恐らく大統領は「ガミラス艦隊との初の共同作戦」を成功させた名誉を自分の地盤に与えるために、USA艦隊を主力とした艦隊をあえて編成したのではないでしょうか。
もちろんこれは、この作戦成功の功績をもって、極東管区が独占している防衛軍内のポストを切り崩し、国防もUSA主導の体制にもっていこうという思惑があったのではないかと思われます。
その為、この作戦は地球連邦艦隊司令長官である山南が指揮するのではなく、旗艦「タイコンデロガ」に座乗していた別の人物が指揮を執っていたのではないかと思われます。

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ちなみに芹沢はそのようなUSA派閥の思惑に気が付いており、この機会にUSA艦隊に痛い目に合わせて自分たちの実力を思い知らせたうえで、極東派閥の虎の子であるアンドロメダという圧倒的な力を見せつけることで国防にも手を伸ばしてきたUSA派閥をけん制したのではないでしょうか?
戦況が不利な状況になっていた時に芹沢が藤堂に「チャンスです」と言ったのは、アンドロメダのお披露目のタイミングが来たというだけでなく、壊滅しつつあるUSA艦隊を救うことで彼らに恩を売れ、当面はアメリカ閥を大人しくさせることができるということを言っていたのかもしれませんね。

コメント

  1. kazu より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    山城2199様おっしゃる通りの背景かと思います。ガミラスとの戦いの後、地球は全体的に破壊されてしまった中で事実上圧倒的な戦力はヤマトに絞られても、政治バランスからUSAをお飾り的にも大統領に据えたのでしょうね。
    アンドロメダ級1番艦は日本だけで造って目にものを見せたのかも知れませんし。
    さて、タイコンデロガですが、これは第二次大戦時に活躍した軍艦ならば空母型なんですよね。ミサイル巡洋艦ならもっと後に登場しますので、旗艦となるとイメージが湧きにくいですが。

  2. yoshirinn より:

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    山城2199さん。お名前を間違えて、すみませんでした。
    「さらば」を見た当初から、この大統領はファンの間で「誰?この人?」という感じでした(笑)。「さらば」ではちょい役でしたが「2」では割と重要な役で、その後「Ⅲ」にも登場したので、「永遠に」の時も大統領だったはずです(何してたんでしょうね?)。
    確かにUSA管区の代表者というのはアリかもしれませんね。このころの地球のパワーバランスがどうかわかりませんが、日本はそれなりに大国のようなのに、アメリカが没落していると思いにくいので。あの国はアメリカとの覇権争いに勝てなかったのでしょう(苦笑)。
    それと山城さんの説なら、芹沢の策士っぷりもなかなかのものです。さすが、軍政家としては、得難い才能の持ち主です。

  3. kazu より:

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    先にコメを書かせていただきましたが、2202において時間断層から排出されたと思われるアンドロメダ級の亜種が多少いました。しかしながら当然総旗艦はアンドロメダ。
    CRSや波動砲を武器に、ヤマト帰還が確定的になってから屈服させたかも(この段階で既に極東管区では波動砲を廃止する気などさらさらないことが前提ですが)。お飾りで北米大統領はおいた。ここで世界情勢が激変したことがおおっぴらになると一般peopleが騒動になりますからね。藤堂平九郎が、地球連邦防衛軍・統括司令長官として、芹沢と2人で陣頭指揮を取っていたことからも、かなり怪しいかもしれません。
    考え過ぎたかな?

  4. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    kazu様、今晩は!
    コメントをありがとうございます。
    また毎度のことながら返信が遅れてしまい大変失礼いたしました。

    > 山城2199様おっしゃる通りの背景かと思います。ガミラスとの戦いの後、地球は全体的に破壊されてしまった中で事実上圧倒的な戦力はヤマトに絞られても、政治バランスからUSAをお飾り的にも大統領に据えたのでしょうね。

    2199後に密かに繰り広げられたであろう派閥抗争を想像すると結構面白い話が多そうですよね。
    まあ直接描かれることはないと思いますが、アリゾナなどの外国艦シリーズの設定に反映されると面白いのでは無いかと思っています。

    > アンドロメダ級1番艦は日本だけで造って目にものを見せたのかも知れませんし。
    > さて、タイコンデロガですが、これは第二次大戦時に活躍した軍艦ならば空母型なんですよね。ミサイル巡洋艦ならもっと後に登場しまタイコンデロガすので、旗艦となるとイメージが湧きにくいですが。

    確かエセックス級空母ですよね。
    ただ現在ではどちらかというと世界初のイージス艦であるタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦のイメージが強い気がします。
    あくまで個人的な感想ですが。

  5. 山城2199 より:

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    yoshirinn様、今晩は!
    コメントありがとうございます。
    また毎度のことながら返信が遅れてしまい、大変失礼いたしました。

    > 山城2199さん。お名前を間違えて、すみませんでした。

    いえいえ、別に気にしておりませんのでお気になさらずに。

    > 「さらば」を見た当初から、この大統領はファンの間で「誰?この人?」という感じでした(笑)。「さらば」ではちょい役でしたが「2」では割と重要な役で、その後「Ⅲ」にも登場したので、「永遠に」の時も大統領だったはずです(何してたんでしょうね?)。

    旧作における大統領のすごいところは、白色彗星と暗黒星団で二度も地球を占領されるということをやらかしているのに地位を維持し続けていることですよね。
    2202の大統領も結構狸でしたが、オリジナルの大統領もああ見えて相当したたかだったのではないかと思っています。

    > 確かにUSA管区の代表者というのはアリかもしれませんね。このころの地球のパワーバランスがどうかわかりませんが、日本はそれなりに大国のようなのに、アメリカが没落していると思いにくいので。あの国はアメリカとの覇権争いに勝てなかったのでしょう(苦笑)。

    あの国とはロシアですね!
    かの国については別の機会に検証してみたいですね。
    考えてみると結構面白い要素が多いので。

    > それと山城さんの説なら、芹沢の策士っぷりもなかなかのものです。さすが、軍政家としては、得難い才能の持ち主です。

    芹沢さんは強引なところも多いのですが、基本政治判断としてはわりかし間違っていないですからね
    2199では裏目になっていることが多いですが、それは結果論であり、それをもって彼を責める気にはなりません。
    ただ彼の欠点を言うならば、軍政家としては一流でも、純粋な軍人としては2流である気がします。
    彼は沖田艦長を嫌っていたそうですが、軍人として高い名声を持つ沖田艦長に軍人としての能力では絶対に勝てないため、嫉妬していたことが原因ではないかと思っています。
    こう考えると芹沢さんは非常に生の人間ぽくて良いキャラですよね。

  6. 山城2199 より:

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    kaz様、コメントをありがとうございます!

    > 先にコメを書かせていただきましたが、2202において時間断層から排出されたと思われるアンドロメダ級の亜種が多少いました。しかしながら当然総旗艦はアンドロメダ。

    個人的に重武装のアマテラス級は次期総旗艦として開発・建造されたのでは無いかと思っています。
    他の亜種はアンドロメダ級のバージョン違いというレベルですが、あの艦だけは明らかに発展形なんですよね

    > CRSや波動砲を武器に、ヤマト帰還が確定的になってから屈服させたかも(この段階で既に極東管区では波動砲を廃止する気などさらさらないことが前提ですが)。お飾りで北米大統領はおいた。ここで世界情勢が激変したことがおおっぴらになると一般peopleが騒動になりますからね。藤堂平九郎が、地球連邦防衛軍・統括司令長官として、芹沢と2人で陣頭指揮を取っていたことからも、かなり怪しいかもしれません。

    軍事面では極東管区一強ですが、案外内政ではUSAが中心となって世界の建て直しを行っているのかもしれません。
    お飾りに見えてしまうのは内政の描写がほとんどないからでしょうし(苦笑)