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「歩く」を楽しもう ウォーキングから始まる新しい毎日

手軽な健康増進の方法として、ウォーキングが注目を集めています。
生活にウォーキングを取り入れることで心身の快適さを実感しているというフリーアナウンサーの八木早希さんと、立命館大学でスポーツや健康に関する研究に取り組む後藤一成教授が意見を交わしました。

体を若々しく保ち、脳もすっきり


八木
ウォーキングにはどのような効果があるのでしょうか。

後藤
加齢による筋肉量の低下を抑える効果があります。また、酸素を取り込む力が高まるので、持久力が向上します。持久力が衰えると、病気になりやすく死亡率も高まることがわかっています。逆に持久力を高めることは、体力年齢を若く保つことにつながります。


八木早希さん


八木
私は通勤時に2~3駅ほど歩いたり、子どもの送り迎えで往復6キロほど歩いたりしています。忙しい日常の中では「脳が散らかっている」ような気分になるのですが、歩くとそれが解消され、脳が整理されるような気がします。

後藤
筋肉に「動け」という指令を出しているのは脳です。運動することで脳の血流が高まります。八木さんが感じている「運動すると頭がすっきりする」というのは「運動によって脳が活性化した」という意味で、生理学的に根拠があり、今注目されている効果です。また、ウォーキングはランニングと比較すると、足裏への衝撃や負担が1/2程度です。ウォーキングでは特にふくらはぎの筋肉を積極的に使いますので、ランニングよりもケガのリスクを抑えながら、転倒防止などに重要な筋力を手軽につけることができます。幸せを感じるホルモン「オキシトシン」もウォーキングで分泌されると言われています。

後藤一成教授


八木
思いがけない効果がたくさんあり驚きました! 体そのものを動かすことで脳を整えることや心の健康を維持することにも繋がっていたんですね。私自身もウォーキングを始めてからというもの、肩こりが気にならなくなりマッサージを卒業できたなど、日々メリットを実感しています(笑)。

後藤
ウォーキングによってマッサージの必要がなくなったという方々の声はよく聞きます。血流が良くなったからです。全身運動であるウォーキングは、部分的な対処であるマッサージよりもはるかに大きな血流促進の効果が期待できます。血流は、座っていると悪くなり、血流の悪さは高血圧や動脈硬化の原因になります。八木さんのように出勤前に歩くというのは、あらかじめ血管をほぐして血流を促進しておくという意味なので、非常に理にかなっています。

ウォーキングで体のリズムを整えよう


八木
朝、太陽の光を体に浴びながら歩くと、なんとも言えず気持ちいいんですよね。ウォーキングの好きなポイントです!

後藤
一般に「体内時計」と言われるように、私たちの体は周期的なリズムを刻んでいます。前日のリズムをリセットし、1日の始まりのスイッチになるのが日光です。朝のウォーキングは、日中の活動に向けて体温や血圧を上げていく合図にもなります。規則正しい体のリズムこそが健康のカギですから、ウォーキングが果たす役割は大きいです。八木さんは、ウォーキングをする上で意識していることはありますか?

八木
腕を意識して後ろに引き、膝を高く上げるようにして歩くことを心がけています。

後藤
理想的な歩き方ですね。八木さんの歩き方では、太ももが上がって歩幅が広くなっているはずです。これが背骨と太ももをつなぐ「大腰筋」という筋肉を鍛えることにも繋がります。筋肉の衰えは「フレイル」を招いてしまうため、健康寿命を延伸するためにも、筋肉量の維持は重要です。基礎体力がアップすれば自律神経も整います。
※加齢により心身が衰えた状態

手軽な“投資”で豊かな未来を



八木
ウォーキングを続けるためのコツはあるのでしょうか。

後藤
頑張りすぎないことです。いきなり長く歩くのではなく、毎日10分でもいいので無理のない範囲で始めてみる。たくさん歩くことより、少しずつでも毎日続けるという気持ちでいるといいでしょう。

八木
私も、「10分早く仕事が終わったから、タクシーではなく次の現場まで歩こう」というように“すき間時間”に歩くこともあります。

後藤
非常に良いですね! スマートウォッチなどを使って、歩数や脈拍などの記録をつけるという方法も有効でしょう。靴については、歩きやすさや足への負担に配慮したウォーキング専用シューズがおすすめです。歩くことに特化したウォーキングシューズを履くことで、より足への負担が軽減され効果もアップします。そしてウォーキングの魅力は、なんと言っても手軽に始められることです。自分のペースで無理なく続け、慣れてきたら、いつもより早く歩いてみるのも効果的です。

八木
歩くことで自分自身と向き合うことも大切ですよね。普段の散歩でも今まで気づけなかった風景や景色にであったり。ちょっとした幸せを感じてみたいと思います。人生100年時代と言われている中で、いかに健康寿命を延ばせるかが重要で、そういった意味で歩くことは自分自身の豊かな未来への投資でもあるんですね。


ランニングよりも身体に優しいウォーキング

立命館大学 スポーツ健康科学部
後藤一成教授
専門はトレーニング科学。スポーツ競技力の向上や健康増進に有効なトレーニング、リカバリー(疲労回復)、ニュートリション(栄養)について研究している。低酸素トレーニングの効果に関する研究で国際的に著名。

フリーアナウンサー
八木早希氏
アメリカ・ロサンゼルス生まれ、大阪阿倍野育ち。小学校4年生から3年間韓国・ソウル在住。2001年毎日放送入社。2011年フリーへ転身。テレビ・ラジオやインタビュー、講演など多方面で活動中。