画像のファイル形式には表1のようにいろいろなものがある。まずは基本から解説しよう。
コンピューターでは画像を点(画素、ドット、ピクセル)の集合として取り扱う。性能の低い昔のコンピューターでは白黒画像しか扱えず、各画素を黒が0、白が1の1ビットで表していた。これを格子状に並べて表現した画像をビットマップ(bitmap)と呼び、BMPという名前の由来になっている。
時代は変わり、カラー画像を扱うようになると、各画素に数ビットを用いるようになった。赤(R)、緑(G)、青(B)の光の三原色の輝度を、数段階の階調で表す(図7)。昔はRGB計16ビットという仕様もあったが、最近ではRGBそれぞれの輝度を8ビット(計24ビット)で表現するフルカラー(トゥルーカラー)画像が主流だ。現在のビットマップはこれ。また、ファイル形式にかかわらず、いったんソフトで開いた画像はメモリー上でこの形で処理される。
8ビットの場合、階調は2の8乗で256段階ある。RGB3色の組み合わせは256の3乗で1677万7216通り。つまり、1画素で表現できる色数は約1670万色になる。これだけの色数があれば、人間の目には自然界のすべての色を表現できるように映る