ファミリーマートのCIOである小部 泰博・取締役 常務執行役員 システム本部長 [画像のクリックで拡大表示] |
ファミリーマートは310億円を投じて、2006年秋から約7000店で店舗システムを入れ替えている。2007~2008年には本部システムの刷新も予定している。これらのシステム再構築を指揮しているのが、CIO(最高情報責任者)に相当する小部泰博・取締役常務執行役員システム本部長である。
小部取締役は新しい店舗システムの目玉であるネットワークのブロードバンド対応に合わせて、取引先であるメーカーや卸との情報面での素早い結び付きを深めながら、一方でファミリーマート自身もスピード経営にどんどん変わっていかなければならないと訴える。
小部常務は常々、上田準二社長から「ファミリーマートはブロードバンドを通じて、今までのコンビニエンスストアの品ぞろえとは違う、新しい商品なりサービスを提供していくことで、新しいコンビニエンスストアに生まれ変わらなければならない」と言われ続けている。つまり、それが小部常務のCIOとしての使命ということになる。
ファミリーマートは2004年4月から、約100社のメーカーや卸と組んで「DCM(デマンドチェーン・マネジメント)システム」を運用し、バッチ処理で店舗のPOS(販売時点情報管理)データや在庫データをメーカーに提供している。このDCMシステムの構築を指揮したのも小部常務だが、「店舗のブロードバンド対応によって、今後はDCMシステムの最新データが更新されていくタイミングが早まっていくだろう」と語る。メーカーとの結ぶ付きが、それだけスピーディーになるということだ。
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