楽天モバイルは2021年10月4日、KDDIのローミング(相互乗り入れ)の打ち切りを拡大すると発表した。東京都では山間部や島しょ部などの一部エリアを除き、2021年3月末でローミングを終了済み。このほか15府県で順次終了していく計画を明らかにしていたが、2021年10月以降、38道府県に広げる。同社によるとKDDIのローミング終了エリアは、39都道府県で人口カバー率7割に相当するという。
KDDIとのローミングの契約期間は2019年10月1日から2026年3月31日まで。ただ都道府県ごとに楽天モバイルの自前エリアの人口カバー率が70%を上回った時点で両社が協議し、ローミングの継続・終了を決めることになっている。楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は2021年8月に開いた決算説明会で、2021年10月と2022年3月のタイミングでローミングを一気に減らすと宣言していた。
楽天モバイルはローミングの打ち切りを慎重に進めている。打ち切ったエリアの利用者は影響を受ける可能性があるため、「問題が生じたら楽天モバイルに連絡してほしい」と9月中旬から個別に連絡しているという。