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 企業変革プラン「Transform Olympus(トランスフォームオリンパス)」を実行中のオリンパスが、「有言実行」に向かって進みつつある。2023年2月10日に2023年3月期(2022年度)通期の見通しを発表。営業利益率を22.7%と予想した。実現すれば過去最高の営業利益率となる。

オリンパスの2022年度通期の業績予想
オリンパスの2022年度通期の業績予想
為替影響で下方修正したものの、営業利益率は22.7%、調整後営業利益率でも21.1%と、「トランスフォームオリンパス」で掲げた目標の必達に向けて進んでいる。(出所:日経クロステック)
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 同社はトランスフォームオリンパスにより、世界水準の医療機器メーカー「グローバル・メドテックカンパニー」に変身し、かつ利益率の向上を目指している。「必達目標」(同社)として掲げたのは、調整後営業利益率(その他の収益と費用を除いた営業利益率)を20%以上に引き上げること。この調整後営業利益率でも2022年度通期は21.1%となり、オリンパスは必達目標をクリアする見込みだ。

 医療事業は極めて好調。同事業を構成する内視鏡事業も治療機器も2桁成長を続けており、2022年度通期の売上高は前期比16%増の8710億円を見込む。ただし、この売上高予想は、同年度中間決算発表時(2022年11月)から210億円下方修正した。主因は米ドルに対する円高だ。