駒ヶ岳で火山性地震が増加 今後の火山活動の推移に注意を

道南の北海道駒ヶ岳では先月から火山性地震が増加しています。火山性微動は観測されていないということで、気象台は噴火警戒レベル1を継続したうえで、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。

気象台によりますと、北海道駒ヶ岳では山頂の火口原を震源とする火山性地震が増加していて、先月にはあわせて31回観測されました。
火山性地震が1か月の間に30回以上観測されるのは1990年4月以来です。
地下の熱水やマグマなどの動きを示すと考えられる火山性微動は観測されていませんが、今月は11日までに火山性地震が15回観測されていて、気象台は、北海道駒ヶ岳では山頂の火口原の活動がやや活発化しているとしています。
このため気象台は、「活火山であることに留意」を示す噴火警戒レベル1を継続したうえで、火口内での火山ガスなどの突発的な噴出のほか、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけています。