室蘭の水族館 コウモリダコなど深海の珍しい生き物を展示

室蘭市の水族館で、頭と足の付け根から光を放つ「コウモリダコ」など深海に暮らす珍しい生き物を集めた展示が行われています。

市立室蘭水族館では、胆振地方の海から揚がった深海の生き物を漁師から譲り受けて随時公開していて、15日から新たな展示が始まりました。
白老町の沖合で見つかった「コウモリダコ」は、水深600メートルから900メートルに暮らし、頭と足の付け根にある光を発する器官が特徴です。
水族館によりますと、標本ではなく、生きた状態で水族館で展示されるのは国内では2例目だということです。
会場にはこのほかにも、「オオメンダコ」や「クロカムリクラゲ」など深海の珍しい生き物が展示されていて、訪れた人たちは興味深そうに見入っていました。
伊達市から訪れた30代の女性は「コウモリダコはすごく不思議な生き物でしたが、びっくりするほどきれいでした。見ることができてよかったです」と話していました。
市立室蘭水族館の高山佳代飼育員は「私自身もコウモリダコの実物を見られるとは思っていなかったので、大変驚いています。ぜひ貴重な生き物をご覧いただきたいです」と話していました。