“うるま訓練場計画 撤回を”沖縄選出野党議員 防衛省に求める

沖縄県うるま市のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画をめぐり、沖縄選出の野党の国会議員が防衛省を訪れ、近くに教育施設や住宅地があることなどから、撤回するよう求めました。これに対し、防衛省側は要望を受け止めて検討していく考えを示しました。

防衛省は沖縄県うるま市のゴルフ場跡地を取得し、新たな訓練場を整備する計画ですが、周辺が住宅地であることなどから、地元の住民から撤回を求める声が相次ぎ、うるま市の中村市長も土地の取得自体を断念するよう求めています。

この問題について6日、共産党の赤嶺政賢衆議院議員ら沖縄選出の野党の国会議員5人が防衛省を訪れて松本政務官と面会し、「近くには教育施設や住宅地もあり、訓練場を作ることを誰が考えたのか疑問だ」と述べ、計画の撤回を求めました。

これに対し、松本政務官は「要望をしっかり受け止めつつ、今後、幅広く検討したうえで、地元の皆様に丁寧に説明したい」と述べました。

面会後、赤嶺氏は記者団に対し、「防衛省は白紙撤回に応じる姿は見せなかったが、県民の運動を広げて、必ず計画を止めていく決意だ」と述べました。