ボクシング 田中恒成 王座決定戦で判定勝ち 4階級制覇達成

プロボクシングの田中恒成選手が24日夜、都内で行われたWBO=世界ボクシング機構スーパーフライ級の王座決定戦で3対0でメキシコの選手に判定勝ちし、4階級制覇を達成しました。

WBOスーパーフライ級で世界ランキング1位の田中選手は24日夜、東京・両国の国技館で行われた王座決定戦で世界2位でメキシコのクリスチャン・バカセグア選手と対戦しました。

田中選手は中盤以降、接近戦でのボディーへの攻撃でリズムをつかみ、第8ラウンドではボディーへのパンチでダメージを与えたあと、顔面を連打で捉えて初めてのダウンを奪いました。

その後も正確なパンチで主導権を握ったまま12ラウンドを戦い抜いた田中選手は3対0で判定勝ちし、ミニマム級、ライトフライ級、フライ級に続く4階級制覇を果たしました。

4階級制覇を達成したのは日本の男子選手では井岡一翔選手、井上尚弥選手に続いて3人目です。

田中選手は岐阜県多治見市出身の28歳。

6年前には世界最速に並ぶプロ12試合目で3階級制覇を果たしました。

2020年の大みそかに4階級制覇をかけて臨んだスーパーフライ級の世界タイトルマッチで、当時のチャンピオンだった井岡一翔選手に敗れましたが、その後は再起をかけて世界ランカーと続けて対戦し、勝利を収めていました。

「井岡選手へのリベンジ 4団体統一を必ずしたい」

2020年12月以来の世界タイトルマッチで4階級制覇を達成し、チャンピオンベルトを巻いた田中選手は「これが欲しかったのでうれしい。3年2か月という苦しい時間があってこそだと思うので、本当によかった。勝ててもちろんうれしいが、満足できていない自分がいることがうれしい」と喜びを語りました。

その上で満足するための目標を問われると「井岡一翔選手へのリベンジ、スーパーフライ級で4団体統一を必ずしたい」と意気込みを示しました。