「緊急地震速報」9日と10日に最大15秒程度 発表遅くなる可能性

「日本海溝」沿いに整備された地震や津波の観測システムで、9日と10日、メンテナンスが行われる影響で、北海道から千葉県にかけての沖合で地震が発生した場合、「緊急地震速報」の発表が最大で15秒程度遅くなる可能性があるとして、気象庁が注意を呼びかけています。

北海道から関東の沖合にある「日本海溝」沿いには地震計と水圧計が一体となった「S-net」と呼ばれる地震津波観測網が整備されていて、気象庁が「緊急地震速報」の発表に活用しています。

この一部でメンテナンスが行われる影響で、
▽北海道の釧路沖から青森沖では9日、
▽釧路沖から千葉県の房総沖では10日の、いずれも午前9時から午後5時の間に地震が発生した場合、「緊急地震速報」の発表がふだんと比べ最大で15秒程度遅くなる可能性があるということです。

地震のあと速やかに発表される津波の注意報や警報に影響はないものの、メンテナンスの期間中は津波の観測データが使えないため、警報の切り替えや沖合で観測された津波の情報発表が遅れる可能性があるということです。

気象庁は「期間中は緊急地震速報が発表されてから揺れを感じるまでの時間が短くなる可能性があるため、素早く身を守る行動を取ってほしい」と話しています。