フィギュア全日本選手権 女子シングルSP 坂本花織がトップに

フィギュアスケートの全日本選手権は、女子シングル前半のショートプログラムが行われ、大会3連覇を目指す坂本花織選手が貫禄の演技でトップに立ちました。

長野市で行われているフィギュアスケートの全日本選手権は22日、女子シングル前半のショートプログラムが行われました。

今月行われたグランプリファイナルで初優勝を果たし、この大会は3連覇がかかる坂本選手は、冒頭のダブルアクセルと3回転ルッツを確実に着氷すると、得点源となる3回転のフリップとトーループの連続ジャンプも危なげなく決めて高い出来栄え点を得ました。

坂本選手は「今シーズンいちばんいいできだった」と、スピンとステップもすべて最高評価のレベル4を獲得し、国際スケート連盟の非公認大会のため参考記録ではあるものの、今シーズンの自己ベストとなる78.78でトップに立ちました。

2位は大きなミスなく演じきり、69.92をマークした20歳の山下真瑚選手、
3位は千葉百音選手で68.02でした。

また、今月行われたグランプリファイナルのジュニア部門で日本選手として初めて連覇を達成した15歳の島田麻央選手は、トリプルアクセルを着氷したものの後半のジャンプで転倒して65.23で7位と出遅れました。

女子シングル後半のフリーは、24日に行われます。

坂本花織「自分のすべてを出せたと思う」

坂本花織選手は「今シーズンいちばんいいできのショートプログラムがここでできたのでほっとしている。本当に結果も含めて大満足だし自分のすべてを出せたかなと思うし、今後につながるいい演技だった」と笑顔で振り返りました。

3連覇に挑む24日のフリーに向けては「もちろん3連覇を目指すが、ただ優勝して終わるのではなくてしっかりした内容で優勝できるように、スピンとステップをすべてレベル4と、クリーンな演技をできるように最後の最後まで気を引き締めてやりたい」と意気込んでいました。

山下真瑚「幸せだなと思いながら」

2位につけた山下真瑚選手は「きょうは滑る前からすごく楽しくて、全然緊張もしなかった。たくさん上手な選手がいる中で久しぶりに後半のグループですごく幸せだなと思いながら滑ることができた」と振り返りました。

フリーに向けては「前半2位という順位にはびっくりしているがこれまでショートプログラムでできたことがフリーでできないことも多かったのでフリーの日の朝までしっかり体調を整えて自信を持って臨めるように準備したい」と話していました。

島田麻央「しっかりと切り替えて臨みたい」

伊藤みどりさん以来39年ぶりに中学生での優勝を目指す島田麻央選手は、後半のジャンプにミスが出て7位と出遅れました。

島田選手は「ショートプログラムの3回転ルッツのミスは練習でもなかったのですごく悔しい。トリプルアクセルを決めて安心したわけではないが、力が入ってしまったのかもしれない」と悔しさをにじませました。

24日のフリーに向けては「フリーもトリプルアクセルに挑戦する予定だ。一日空くのでしっかりと切り替えて臨みたい」と巻き返しを誓っていました。