新型コロナ “2週連続で増加傾向 感染対策の継続を” 厚労省

新型コロナウイルスの全国の感染状況は、今月3日までの1週間では1つの医療機関当たりの平均の患者数が2.75人で、前の週の1.18倍となっています。厚生労働省は「全国的に感染が広がり2週連続で増加傾向となった。冬になり感染拡大の時期であることからも、感染対策を続けてもらいたい」としています。

厚生労働省によりますと、今月3日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から2084人増えて1万3583人となりました。

また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は2.75人で、前の週の1.18倍となりました。

前の週から増加が続くのは2週連続となります。

都道府県別では多い順に
▽北海道が6.82人
▽山梨県が6.39人
▽長野県が5.78人
▽新潟県が4.33人
▽福島県が4.04人などとなっています。

今月3日までの1週間に全国およそ500の医療機関から報告された新たに入院した患者の数は1022人で、前の週と比べて76人の増加でした。

厚生労働省は全国の流行状況について「全国的に感染が広がり2週連続で増加傾向となった。冬になり感染拡大の時期であることからも、感染対策を続けてもらいたい」としています。

1医療機関当たりの平均患者数(都道府県別)

▽北海道は6.82人
▽山梨県は6.39人
▽長野県は5.78人
▽新潟県は4.33人
▽福島県は4.04人
▽奈良県は3.58人
▽愛知県は3.45人
▽岩手県は3.38人
▽岐阜県は3.37人
▽石川県は3.17人
▽愛媛県は3.1人
▽群馬県は3.09人
▽茨城県は3.04人
▽富山県は2.98人
▽山形県は2.93人
▽埼玉県は2.92人
▽大分県は2.84人
▽山口県は2.84人
▽栃木県は2.84人
▽静岡県は2.79人
▽鳥取県は2.79人
▽和歌山県は2.78人
▽香川県は2.74人
▽鹿児島県は2.74人
▽広島県は2.71人
▽京都府は2.58人
▽青森県は2.57人
▽三重県は2.41人
▽宮崎県は2.41人
▽滋賀県は2.35人
▽千葉県は2.3人
▽秋田県は2.25人
▽熊本県は2.23人
▽兵庫県は2.18人
▽岡山県は2.17人
▽福岡県は2.03人
▽佐賀県は1.95人
▽東京都は1.89人
▽大阪府は1.82人
▽高知県は1.82人
▽宮城県は1.78人
▽徳島県は1.78人
▽福井県は1.74人
▽長崎県は1.67人
▽神奈川県は1.6人
▽島根県は1.53人
▽沖縄県は1.35人

専門家「適度な湿度や換気に注意」

感染症に詳しい東邦大学の舘田一博教授は、新型コロナウイルスの感染状況について「増えてはいるものの今はまだ落ち着いている状況だ。ただ、今後は人々の免疫が低下してくるため来年1月から2月かけて流行が懸念される」と話しています。

その上で、「引き続き、室内では適度な湿度を保つことや換気に注意すること、それに密になるような場面でのマスクの着用など、生活の中で可能な範囲で感染対策を意識してほしい」と話していました。