フィギュア 現役復帰の織田信成 全日本選手権に出場できず

フィギュアスケートの男子シングルで、一度、現役を引退したあと、去年復帰した織田信成選手が競技復帰に必要な手続きに不備があったため、ことし12月の全日本選手権に出場できないことになりました。日本スケート連盟は適切なサポートができていなかったなどとして、対策を検討するとしています。

2010年のバンクーバーオリンピックに出場した36歳の織田選手は2013年に現役引退を表明し、第一線から退いていましたが、去年、復帰しました。

織田選手は28日まで行われたフィギュアスケートの西日本選手権で優勝し、引退した2013年以来の全日本選手権の出場権を獲得しました。

しかし、日本スケート連盟によりますと、一度、現役を引退したアスリートが競技に復帰して国内の主要な大会に出場するためには、大会の6か月前までに日本アンチ・ドーピング機構に対して復帰届を提出し、必要な検査を受ける必要があるということですが、織田選手は期限までに提出が間に合わず、全日本選手権には出場できないということです。

日本スケート連盟は「競技復帰の手続きに関する適切なサポートができなかったことについては申し訳なく、遺憾に思う。今後、引退後に復帰する選手について必要なサポート体勢の整備を検討していく」などとコメントしています。