衆院本会議 細田議長の辞任を許可 後任に額賀元財務相を選出

衆議院は20日の本会議で細田衆議院議長の辞任を許可したうえで、後任の議長に自民党の額賀 元財務大臣を選出しました。

細田衆議院議長は、体調不良のため、19日に海江田副議長に辞任願を提出しました。

これを受けて衆議院は20日の本会議で、細田氏の辞任を許可したうえで、後任の議長に自民党の額賀福志郎 元財務大臣を選出しました。

額賀 新議長は、衆議院茨城2区選出の当選13回で、79歳。

県議会議員などを務めたあと、昭和58年の衆議院選挙で初当選し、自民党の政務調査会長や財務大臣、防衛庁長官などを歴任しました。

額賀 新議長は本会議で就任のあいさつを行い「わが国は内外で多くの困難な課題に直面している。私たちは国民の厳粛な信託に応え、難局を乗り越えていかなければならず、国会が果たすべき役割はかつてなく大きい。議院の公正円満な運営に全力を傾注すると同時に、国民の期待と信頼に応えるべく最善の努力をする」と述べました。

昭和58年・初当選組では、伊吹文明氏、町村信孝氏、大島理森氏に次いで、4人目の議長となります。

額賀衆院議長 皇位継承や憲法改正“考え方整理していきたい”

額賀衆議院議長は就任にあたって記者会見し、安定的な皇位継承のあり方や憲法改正について、各党によるこれまでの議論の経緯などを踏まえ、立法府としての考え方を整理していきたいという考えを示しました。

この中で、額賀衆議院議長は安定的な皇位継承のあり方について「政府の有識者会議の報告書に基づいて各党が協議していると聞いている。これまでの経緯や状況を把握した上で、立法府としてどうしていくべきか考え方を整理していきたい」と述べました。

また、憲法改正についても、衆議院憲法審査会での各党の議論を踏まえ、立法府としての考え方を整理していきたいという考えを示しました。

一方、記者団から旧統一教会との接点の有無を問われたのに対しては「自民党の調査の際に教団や関連団体などとの関わりについて調べた結果、接点はないということだったので、党にそう報告した」と述べました。