将棋「王位戦」第2局 藤井七冠が連勝 防衛に一歩近づく

神戸市で行われていた将棋の八大タイトルの1つ、「王位戦」七番勝負の第2局は、タイトルを持つ藤井聡太七冠(20)が挑戦者の佐々木大地七段(28)に勝ち、連勝でタイトル防衛に一歩近づきました。

「王位戦」七番勝負は先に4勝したほうがタイトルを獲得し、第1局では藤井七冠が勝利しています。

第2局が13日から神戸市北区の有馬温泉にある老舗旅館、「中の坊瑞苑」で行われ、2日目の14日、後手の藤井七冠が13日の対局終了時に次の1手を書いた「封じ手」から再開しました。

対局は互いに長考を挟みながら攻撃のチャンスをうかがう状況が続きましたが、藤井七冠が徐々に形勢を有利にします。

終盤に入っても的確に攻め続け、午後5時9分、佐々木七段が98手までで投了。
藤井七冠が連勝し、「王位戦」4連覇に向けてコマを進めました。

相手の佐々木七段とは、6月に開幕した「棋聖戦」の五番勝負でも熱戦を続けていて、「棋聖戦」では藤井七冠が2勝1敗と防衛に王手をかけています。

藤井七冠がことし、史上初の「八冠」を達成するには、佐々木七段との連戦でいずれも防衛を果たすとともに、「王座戦」で挑戦権を獲得しタイトルを獲得する必要があります。

「王位戦」の次の第3局は7月25日と26日に北海道 小樽市で行われます。

藤井七冠「積極的に動いてこられ どう対応するか難しかった」

勝利した藤井聡太七冠は、対局のあと「持久戦になるような展開もありうるなと思っていたが、序盤から積極的に動いてこられて、それにどう対応するか難しかった。これまでの2局の内容をしっかり振り返って、また3局目以降頑張りたい」と話していました。

佐々木七段「中盤以降も的確に指されて厳しかった」

敗れた佐々木大地七段は「中盤以降も相手に的確に指されて厳しかった。課題が山積みなので、今後、しっかりと修正していい将棋ができるように頑張りたい」と話していました。