卓球 Tリーグ個人戦 男子は張本智和 女子は平野美宇が優勝

パリオリンピックの卓球の日本代表選考のポイントをかけたTリーグ個人戦は決勝が行われ、男子は選考ポイント1位の張本智和選手が、女子は選考ポイント2位の平野美宇選手がれぞれ優勝しました。

東京 北区の東洋大学で行われたTリーグの個人戦は、来年のパリオリンピックの日本代表選考のポイントが与えられる大会で、最終日の18日は準決勝や決勝などが行われました。

このうち男子決勝は、選考ポイントで1位を独走する張本選手が2位の戸上隼輔選手と対戦しました。

2人の対戦はことしの国内大会で3回目で、過去2回はいずれも戸上選手が勝利し優勝しています。

試合は一進一退の攻防が続き、ゲームカウント2対2で迎えた第5ゲーム、張本選手が勝負どころのラリーを制して主導権を握ると、強化してきたフォアハンドもコースに決め11対7で取りました。

続く第6ゲームは、戸上選手が強烈なバックハンドに加え独特の回転をかけるレシーブ『チキータ』を決めるなど11対5で奪い、ゲームカウント3対3で最終第7ゲームにもつれ込みました。

最終ゲームは張本選手が強烈なフォアハンドを何度も打ち込んで戸上選手の反撃をかわし、11対5で取ってゲームカウント4対3で優勝しました。

一方、女子の決勝では、選考ポイント2位の平野選手が3位の伊藤美誠選手と対戦しました。

平野選手は持ち味の速いテンポの攻撃で2ゲームを連取しますが、その後、伊藤選手に巧みなサーブやレシーブを決められると試合の主導権を奪われ、第3ゲームから3ゲーム連続で失いました。

それでも平野選手は得意の高速サーブで徐々にリズムを取り戻すと、第6ゲームを11対3で取り、迎えた最終第7ゲームでは7対9とリードを許しますが、そこから強烈なフォアハンドを立て続けに打ち込むなど4連続ポイントで11対9と逆転しゲームカウント4対3で勝って優勝しました。

女子の選考レースで1位の早田ひな選手は、準決勝で伊藤選手に敗れたものの3位となり独走状態をキープしています。