「素隠居」の“じじ”と“ばば”が特殊詐欺防止を指南 倉敷市

特殊詐欺の被害を防ごうと、倉敷市は伝統行事「素隠居」(すいんきょ)の「じじ」と「ばば」が登場する動画を公開し、注意を呼びかけています。

倉敷市が制作した動画には「素隠居」の2人が、スマートフォンの初心者として登場し、スマホに届いたショートメッセージから個人情報やパスワードが盗まれたり、実在する百貨店を装った偽の通販サイトで金をだまし取られたりする特殊詐欺の手口を紹介しています。
そして、メッセージに「緊急」や「重要」ということばがあっても落ち着き、不審な点があればサイトにアクセスしないよう呼びかけています。
警察のまとめでは、県内ではことし4月末までに、1億2290万円の特殊詐欺の被害が確認されています。
注意を呼びかけようと倉敷市は、市民に親しまれ、道行く人たちをうちわでたたき、健康などを祈る伝統行事「素隠居」の「じじ」と「ばば」による動画をつくり、動画投稿サイトなどで公開しました。
市のデジタルガバメント推進室は「紹介事例は、実際に相談があったものでひと事ではありません。身に覚えのないメッセージが届いたら、消費生活センターに相談してほしい」と呼びかけています。