柿の都 奈良より季節のお便り

柿紅葉 まほろば

「まほろば」は自然の紅葉の色合いです。
   人工的な着色は一切しておりません。

なめし革のような光沢のある素材感と、色鮮やかな葉色

   プリザーブドフラワーなど人工的な色彩のドライ素材と比べて
    紅葉本来の、自然な色合いが楽しめます!

フラワーアレンジ向けの生花素材として、または料理用の

     飾り葉としてお使いいただけます。

柿の都と呼ばれる奈良県に古くから伝わる伝統素材
    秋冬の季節感の演出に、奈良の紅葉がいろどりを添えて

    くれます。

 

  

柿の葉「まほろば」<大> 

 

 

柿紅葉「まほろば」ラインナップ

 「まほろば」<大>・・・葉の直径 タテ約19cm×ヨコ約12cm 10枚入 ¥1,575(税込)

 「まほろば」<中>・・・葉の直径 タテ約13cm×ヨコ約7cm 20枚入   ¥2,100(税込)

 「まほろば」<小>・・・葉の直径 タテ約10cm×ヨコ約7cm 20枚入 ¥1,680(税込)

※柿の葉は自然のものですので、それぞれの葉によってサイズが

多少異なるため上記は目安としてご参考ください。

送料は別途となりますので、ご了承くださいますようお願い致します。

柿の葉は、古人(いにしえびと)が秋を感じ、歌にも詠まれる季節の便り。

              日本のふるさと奈良から、その美しい風景の一葉をお届けします。

 

柿紅葉「まほろば」のお取扱い方法について

 

 保存液について

「まほろば」は保存液の中に浸けられており、開封しない状態で約1年間、色鮮やかな紅葉を維持できます。

保存液の成分は食塩ビタミンCの溶液ですので食品に触れても安心してお使いいただけます。

稀に保存液の成分が葉に白っぽく残ることがありますが、品質に問題はありません。

一度開封した保存液は効果がありませんので、再利用されないようお願いいたします。

保管方法

「まほろば」は、10℃以下の葉や保存液が凍結しない温度で保管をお願いいたします。

ご家庭の冷蔵庫等で冷蔵してください。

ご使用方法

「まほろば」を袋から出し、水洗いをして軽く水気をふき取ってからお使いください。

料理用の飾り葉としてお使いいただけますが、食用ではありませんのでご注意ください。

開封後は5日間ほどしなやかな状態でお使いいただけます。

   

「まほろば」を袋から出した状態。* 写真をクリックすると拡大画像をご覧いただけます

 

 

全国有数の柿産地 奈良県

奈良県の五條吉野地域、天理市、御所市では柿の栽培がさかんに行われています。

奈良県の柿の生産量は25,000トン、全国第2位の一大産地となっています。

奈良県のハウス柿の主力品種は「刀根早生」。ハウスで栽培することにより、糖度が高くなるため
ジューシーでなめらかな食感が特徴です。

刀根早生は、奈良のブランド柿のトップバッターとして全国の市場に出荷されています。

 

  

  奈良県は柿の紅葉を1年間保存できる技術を開発し、特許を取得。

年間を通して色鮮やかな紅葉をお届けすることが可能になりました。

 

奈良の歴史のなかの「柿」

 

  国のまほろば(生まれた所)と称される歴史の地・奈良は、柿の里でもあります。
いま私達を楽しませる甘柿は奈良が発祥です。

すでに江戸時代、柿は奈良(大和)の名産品として全国に知られていました。

諸国の名産を紹介する書物『和漢三才図会』にも、奈良の柿が登場します。
  また、明治以後では俳人正岡子規の「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」という句が知られています。

いまも奈良を散策すると、柿の木をあちこちで目にすることができ

それは万葉の里・奈良の秋の風物詩ともいえるでしょう。


  大和人(やまとびと)の暮らしと柿の深いつながりは、柿の葉を暮らしのなかに活かす
様々な文化を育んできました。

柿の葉の抗菌作用を利用した保存食・柿の葉寿司は、いまや奈良を代表する食となりました。
  柿の葉は食文化としてのみあったのではありません。

 

    いかにして柿の紅葉をながしけん その水ぐきのかくれなきよに  (六華和歌集、室町)


    〜誰が書いたかすぐ筆跡でわかってしまうのに、どうして柿の紅葉に自分の想いをしるして

                                  水に浮かべることなどできただろうか。〜

    もろこしに 紅葉に詩を書きて御溝にながし侍る事の因縁有るにや
     我が国にも 柿葉に思ふ心をしるしてうかべたる事も侍るにや
     こと長ければ細にしるさず
     (年中行事歌合、室町)

   〜古来、中国では紅葉に詩をかいてせせらぎに流すということがあったそうであるが、わが国にも同じく

柿の紅葉に想いをしるして水面に浮かべたこともあったであろう。〜

 

  紅葉に詩を記してせせらぎに流したところ、それが縁で恋が成就したという故事があり

紅葉良媒>という熟語にもなっています。

そこから柿に限らず、紅葉に詩を書くことは、恋愛成就のイメージがあるようです。
  さらに日本では、柿の紅葉に文章を書つけることが行われていたので、柿紅葉に詩を書いて流すことが

恋の成就のイメージと重ねて語られています。

 室町時代のこうした和歌などにみられるように、かつてカキ紅葉は身分の尊い人々の間で

想いをしたため、水に浮かべる文として用いられてきたようです。


 
  カキ紅葉は日本のふるさとの風景に似合います。

   前庭雨冷苔花白 (せんてい あめすさまじくして こけのはな しろし)  
   後苑秋深柿葉紅 (こうゑん あきふかくして かきのは くれなゐなり

(和漢兼作集、鎌倉)

〜前の庭には,雨が降りこけの花が白くみえる。
裏庭では,柿の紅葉が深まる秋を伝えている。〜

 上の詩はそのまま、深まる秋の風景をうたったものです。
季節を鮮烈に感じるアイテムとして、柿の紅葉がうたわれています
  古(いにしえ)の時代から、柿紅葉は深まる秋の鮮烈なメッセージでありました。

                             

                             奈良女子大学 文学部 寺岡 准教授