自動車は、いろいろな部品を組み合わせてつくられています。車を１台つくるには、およそ３万個（こ）もの部品が必要です。こうした部品の多くは、自動車工場ではなく、別の工場でつくっています。シート工場など、それぞれの部品をつくる工場は、「関連工場」とよばれています。そして、シートをつくるために必要な部品も、別の関連工場でつくられています。自動車工場から、シート工場に発注があるのは、シートが取りつけられる、わずか３時間前。自動車工場では、１台１台ちがう車をつくっています。ラインに流れてくる車に合わせて、シートを用意しなければなりません。しかし、ラインでトラブルが起きて、車の流れる順番が変わってしまう可能性があります。そこで、車の並び順がすべて決まったところで情報を送ることで、必要なシートを届けることができるのです。自動車工場と関連工場がつながることで、買う人の注文通りの車ができています。