猫のあくび。仕事など忙しくストレスフルな日々を送っていても、つい忘れてしまうような気持ちになってしまいます。猫を飼っている方であれば、あくびしているのを見てつい指を口の中に入れてみたという人は少なくないはず。
人間だと眠たかったりすると起きるあくびですが、猫のあくびにはどんな意味があるのでしょうか？ここでは、猫があくびをする理由や、あくびをしているときの猫の気持ちを、あくびしている猫の画像とともにご紹介します。
猫があくびをする理由は？
1. 起きるため
寝ていた猫が起きて、思いっきりあくびをしたり、身体を伸ばしたりしているのを見たことはありませんか？私たち人間にもあることですが、ベッドから起きてすぐにあくびをすることがありますよね。このように起きたときにあくびが起きるのは、これから活動を始めるために脳にエンジンをかけるためだと言われています。猫も人間と同じで、これから活動を始めるためにあくびをしてエンジンをかけているのです。
2. 緊張をほぐし、リラックスするため
Cat yawning
自宅にある物を壊してしまい、こっちは叱っているのにも関わらず猫はあくびをしている…このようなことが、飼い主であれば一度や二度は経験があるのではないでしょうか。叱っているこちら側からすればついイラっとしてしまう行動ですが、実は猫も悪気があってあくびをしているわけではありません。
この場合、猫は飼い主から叱られたことで強い緊張状態を感じており、自分自身をリラックスさせるためにあくびをしていると言われています。他にも、叱られたときだけではなく何かしら緊張したときには大きなあくびをして、猫自身をリラックスさせようとすることがあります。
3. 不満を感じるから
寝ている猫を指で突っついたりすると、大きなあくびをしてきます。これは寝ているところを邪魔してきたことを不満に感じていて、「眠りたいんだから邪魔しないで」という意味で大きなあくびをしています。猫は日中ずっと寝ているように見えますが、実は本当に熟睡している時間は短いと言われています。寝ているところを見るとついちょっかいを出したくなってしまいますが、ぐっと我慢して眠らせてあげましょう。
4. リラックスしているから
自分のいる場所が安全だと確信していて、居心地が良くリラックスしているときにも猫はあくびをします。たとえばお腹を見せながら(猫にとって急所であるお腹を見せるのは強い安心感を感じている証拠でもあります)あくびをしていて、ダラダラしてうたた寝をしていたりしたら、心からリラックスしている状態だと言えます。
あくびのときにここに注意
よくあくびを見かけていると、「うちの猫は本当によくあくびをしているけど、病気の兆候とかではないのかな…?」と、飼い主であれば気になっちゃいますよね。
あくびをたくさんしているからといって病気になっているとは限りませんが、あくびをしているときに病気の兆候に気づけることがあります。以下ではあくびをしているときに見てみると良いポイントをお伝えしていきます。
1. 歯
あくびをしているときの歯を見てみましょう。猫はわざわざ口を開けて歯を見せることはあまりありませんが、あくびの瞬間は歯をよく見ることができます。あくびをした瞬間の歯を見て、ぐらぐらしていたり変色したりしていないか見てみましょう。もしぐらぐらした歯を見つけたり、変色している歯があったりしたら、早めに獣医さんに連れて行くようにしましょう。
2. 口の中の色
口の中は綺麗なピンク色になっていれば問題ありませんが、腫れて赤くなっていたり、青紫色や白いように見える場合は何かしら口内環境に問題を抱えている可能性があります。また出血していたり、黒くなっていたり、ブツブツだったり潰瘍が見えた場合にも、見過ごさず獣医で診察を受けるようにしましょう。
3. 口の臭い
多くの猫は口臭を持っていますが、あくびをしているときに口が臭いと感じたときには少し気にかけると良いかもしれません。歯周病など歯肉や歯のトラブルを抱えている可能性もあります。もし心配であれば、かかりつけの獣医さんに相談した上で対策を考えると良いでしょう。
あくびをした時に指を入れると…
あくびをしているとき、ついいたずら心で指を入れたくなってしまいますよね。猫があくびをしているときに指を入れると….?
1. 甘噛みしてくる
あくびをしている猫に指を入れると、ガブっと噛み付いてくるというパターンが多いと思います。とはいっても本気で噛み付いているのではありません。大切に育てている飼い主であれば猫も信頼していますので、甘噛みしてくることが多いでしょう。
2. 本気で噛み付いてくる
甘噛みかと思いきや、思いっきりガブっと噛みつかれることもあります。このときには猫はあくびを邪魔されて怒っていますので、指を入れないようにしましょうね。
3. あくびを中断する
あくび中の猫に指をいれたときに、あくびを中断してプイッとされることがあります。そのときは猫は不満や困惑などネガティブな感情を感じているので、つい指を入れたいと思ってしまう気持ちを抑えて、あまり指を入れないであげてくださいね。
