フェニックス・オープンで連覇を果たし、米ツアー4勝で四大大会初戦の「マスターズ・トーナメント」(4月、オーガスタナショナルCC)の優勝候補に挙げられる松山英樹(24)。強さの秘密を欧米メディアが分析を始めている。
松山の最大の武器は、大きな飛距離と安定した方向性を兼ね備えたドライバーショット。フェニックス・オープンの最終日18番で見せたまっすぐなティーショット(322ヤード)は見事だった。
松山のスイングで、一見して特徴的なのが、トップ・オブ・スイングで一度ストップする動き。一瞬間を置いてからダウンスイングに入る。ほとんどの選手はテークバックからダウンスイングへ止まることなく切り返しているため、米ツアーにもあまりいないタイプという。
この特徴について、6日の米ゴルフダイジェスト誌は、ティーチングプロのマイケル・ジェイコブス氏の見解を交えて、「ヒデキ・マツヤマの手を真似しろ。ポーズ(ストップ・モーション)を真似するのではない」と報じている。
「松山のスイングの特徴としてはトップで一瞬止める動作があるが、本当に注目すべきは、このあと。2つの動きでダウンスイングしている。まず、第1ステップとしてダウンスイングに入った直後、松山はクラブをいったん大きく外に出し、ターゲットから離していく。そして、次のステップとして、そこからクラブは下方に向かいインパクトの直前、ラインに沿う。これで強くまっすぐな球が出る」